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「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」 @yusukebe 『Webサービスのつくり方』書評

 

今、「ボケて(bokete)」のスマホアプリ化プロジェクトを一緒にやっている、オモロキCTOのゆーすけべーが本を出しました!

『Webサービスのつくり方』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」

から始まるこの本は、非エンジニアの僕からすると非常にグサっとくるw

英語では “Shut the fuck up and write some code”

いくら良いアイデアだと言っていても、動くものを創らないと意味が無い。逆に、手を動かしてコードを書くと、一歩でも成功へのハードルに近づく、ということ。

 

そこで、3つくらい僕に刺さったポイントを上げてみます。

1.やっぱりコードを書くこと

一緒に仕事をしていていつも感銘を受けるのは、まず、機能を実装してから話をすること。「百聞は一見にしかず」とはよく言うけど、「百アイデアは一コードにしかず」と感じさせてくれます。

2.コミュニティへの貢献

彼はエンジニアコミュニティでも活躍しており、今年のYAPC::asia 2012年でもベストトーク賞を活躍したそう。多くの講演活動もそうだし、オープンソースを成り立たせるために彼が言うのは、例えばライブラリを創る側、利用する側のよいエコシステムを創りだすこと。コミュニティに貢献するために公開するのもそうですが、利用する側もバグがあったら作者に連絡したり、よりよい利用法を提案したりするべきであると。

プロデュース、マーケティング界隈のコミュニティでは、なかなかこのようなオープンな姿勢は取られていないですが、情報が許す限り、僕らの進化に貢献したいと思います。

3.エンジニアとしての企画や教育へのバランス感覚

本書では心構えから入り、下準備、企画、設計、開発、そして運用からプロモーションまでをフォローしています。企画・プロデュース、マーケティングや事業計画を本職としている僕からしても、エンジニア視点の彼のサービスをつくるプロセスは非常に参考になります。というか、自分がよっぽど自分の得意分野で突き抜けてないといけないな、と感じさせられるくらい。

彼は押し付けがましくないところもいい。例えばPHPとPerlの特徴を「プラモデルとレゴ」のようだと言った方がいるそうで、「あなた流」に合った言語を選べば良い、というバランス感覚を持った人です。

なんだか褒めてばっかりだけど、最近褒め合うのがブームなので勝手によしとさせていただきます。

 

オマケ

ちなみに、彼の「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」」を最初に聞いたのは、とあるパネルディスカッションでご一緒させていただき、隣だったとき。やべえ、おれ仕事でコード書いたことないや・・・と正直焦った記憶があります。

その場面は、この動画の18:30あたりで生で聞くことが出来ます。Skype創業者のニクラスゼンストローム氏が来日したとき、母校の慶應大学で「起業家精神とビジネスの秘訣」というテーマで前座パネルディスカッションを行った時の動画です。ゆーすけべー、パンカクの柳澤さん、フオジンジャパンの三好さんと鶴さん、僕がしゃべってます。

Video streaming by Ustream

エンジニアの方も、そうじゃないけどWEBサービスに関わっている方もぜひ読んでみてくださいね。

目次です。

第1章 心構えと下準備

  • 「ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ」
  • Mac一つあれば…
  • エディタという道具
  • なければつくる
  • 言語習得にまつわるエピソード
  • データ表現について分かった瞬間
  • 僕がPerlを使うことから見る言語の選択
  • ブログの効用
  • 勉強会に飛び込む
  • ライブラリという文化

第2章 企画

  • 実装までにつくる「企画」の全て
  • アイデアの発想法
  • そこに潜むリスク

第3章 設計

  • ユースケースを書こう
  • データベース設計
  • クールなURI?
  • Webサービスを動かすための要素

第4章 開発

  • 30分、JavaScriptでつくるWebサービスの動くモック
  • 月額980円のさくらVPSを個人用に使い倒す
  • Web APIで巨人の肩の上に立つ
  • いかにして大量のおっぱい画像をダウンロードするか
  • 全裸で学ぶMVC事始め
  • MVCのMについて
  • WAFあれこれ
  • テストを書こう
  • イカ娘でTwitter OAuth認証
  • CSS Frameworkを持つ

第5章 プロモーションと運用

  • Webサービス、最初の宣伝
  • 「普通の」サーバ構成
  • 運用してこそWebサービス
  • Webアプリのパフォーマンスアップ作戦
  • キャッシュ、キャッシュ、キャッシュ
  • サービスをスケールさせる時

『Webサービスのつくり方』

さて、僕もこの本に載っていたサンプルコードを元に、今からJavascriptを書いてみます!(Perlじゃなくてゴメンナサイ)

僕が被災地で出会った3人の起業家から学んだこと

 

先週末、東日本大震災の被災地である陸前高田に訪問してきました。

目的は、被災地の子供や働いている方、ご高齢の方問わず、英語を教えることです。マーサージャパンの代表、古森剛さん主催の「Komo’s 英語音読会」に定期的に参加させていただき、講師として活動しています。初めて足を踏み入れたのが今年の3月、次は6月、そして今回と、3回目になります。

「ボランティア」というと何かおしつけがましい気がしますが、僕は、助けるより、助けられること、学べることのほうが多いと感じているので、一つの「活動」として取り組んでいます。

震災初期、僕が持っていた「ボランティア」のイメージは、現地へ物資を運んだり、瓦礫を除去したりするものでした。もちろんすべて大切な活動ですが、時間が経過するに連れて必要な活動が変化してきます。

最初は物資など、必要最低限の生活環境を確保すること。それ以降は、生活する方々の生きがいを支援することになってきます。例えば、仮設住宅が確保され、ご飯も食べられるようになった。しかし、家族や友人が流され、孤独に苦しむ人達。中には、自殺する方もいらっしゃると聞きます。その時に必要なのが、新たなコミュニティを創ることです。

そこで、英語を教えることが役に立つ、というのが古森さんの発想です。

 

参加させて頂くにあたり、僕が毎回意識していることは下記3点です。

1.被災地の情景を見て、空気を感じる

2.被災地の方々とコミニュケーションを取る(英語を教えながら)

3.ゼロからコミュニティがスタートする過程を見守り、支援する

 

まずは、2012年の被災地の状況と経過をシェアします。

 

2012年3月

初めて訪問した気仙沼。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅地が跡形もなく流され、残ったのは土台のみ。

 

同じく、陸前高田。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海から数キロ離れた消防署がこの状況です。

 

2012年6月

避難所となっており、多くの方が亡くなった体育館。

1年と3ヶ月経ってもこの状況でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畑で野菜を育てることも始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しずつ、復興の色も見えてきたように感じたシーンでした。

 

2012年11月

農園もパワーアップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
高田病院の方の支援もあり、楽しく農作業をされていました。

というのが毎回僕が観ている風景です。

 

こちらが英語教室『Komo’s 英語音読会』の風景です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在は訪問リハビリテーション事業のオフィスになっている場所をお借りして、月1回開催しています。

基本はマンツーマンでそれぞれの目標を支援していきます。例えば日常会話であったり、新聞の音読だったり、好きな洋楽の解説と音読など。小学生、中高生には学校のテキストを使った指導もしています。講師が皆本格派なため、非常に実践的な、使える英語の授業が行われてます。

『Komo’s 英語音読会』のメンバーは30名ほどなので、月1回交代で訪問しています。僕の場合は、3-4ヶ月に1回のペースで、伺って、その成長に驚いたりしています。

毎月誰かが来てくれる、ということがみんなの楽しみになってきてくれている、ことを行くたびに感じるようになりました。3ヶ月も経てば子供も一気に成長したり、小6が中1になったりするので、僕らも嬉しいです。

 

6月に訪問したときは畑ができ、そこでみなさんが楽しそうに農作業をしているのをみたり、11月は仮設住宅で文化祭が行われたりと、だんだんとコミュニティが生まれてくるのを感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロからコミュニティを生み出すのがどんなに大変か、そして、その場所を創ろうとしている人の存在の大きさに尊敬の念を抱いています。

 

この活動を通して僕が出会った3人の起業家が印象的だったので、紹介したいと思います。

 

1.ママの起業

この「Komo’s 英語音読会」は、被災者であるOさん(僕らはママと呼んでいます)の協力によって成り立っています。彼女が言うのは、「皆が集まれる場所をつくりたい」ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、被災地復興支援のために社会貢献的観点で起業した方に土地を無償で提供し、現地で活動をサポートするという形で、3つの活動をスタートしています。

・薬局を開業

・訪問リハビリテーション事業を開始

・月1回、英語音読会のハブに

想いをもった起業家が、多くの支援者を集めて、事業を実現させる。その姿に感動しました。僕も、その一端を担えればと想い、定期的に活動を続けています。行くたびに、僕らに美味しいごはんを振る舞ってくれるのも楽しみの一つです。

 

2.佐藤たね屋さん

彼は、もともと種苗店を営んでいましたが、津波で店が流された後、ご自身でプレハブを立て、たねの販売事業を再開しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月に初めてお会いしたときは、まだ話しぶりも暗かったのですが、この半年で圧倒的にオープンな方に成っていました。この英語音読会を通じて、被災地で起こったことを “The seed of hope in the Heart ” という冊子にまとめ、出版しています。

産経の記事:陸前高田の種苗店主「心に希望の種を」 英語で震災体験、冊子好評

事業も軌道にのりつつあり、今回購入した新車の軽トラを見せていただいたのに、復興の光を感じました。こちらの電子での流通、海外向け出版なども支援していきたいと思います。

 

3.マルトヨ食品の清水さん

気仙沼のサンマを初めとした、加工食品を販売する会社です。工場の再稼働を成し遂げ、先日東村山で物産展を行い見事完売したそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

facebookで積極的に情報発信をするなど、チャレンジ精神を感じます。

マルトヨ食品のFacebookページ

東京でビジネスをしている僕らからすると、全くなにも無いところから事業を立ち上げるという苦労は計り知れないものだと感じます。

 

 

今僕らは、必要のないものを作っちゃってないだろうか?

無駄にテレビを薄くしようとしてないだろうか?

ただの価格破壊をしていないだろうか?

そんなことを行くたびに考えさせられます。

 

必然性があるから事業をやる、創りたい世界があるから事業をやる、といういう存在でありたいと思わせてくれる、貴重な機会です。

次は来年の春に伺う予定です^^

 

古森さんの「はなそう基金」のブログはコチラ「Komo’s英語音読会@陸前高田(2012年11月)

 

2012年版 #AdtechTOKYO 出展レビュー「ボケてと神アプリ解説」にて

 

昨年に引き続き、今年もHALOとしてAdtech TOKYOに出展してきました。

一部では大人の文化祭、広告、アドテク業界の方の同窓会的な雰囲気もありますが、今年も楽しませていただきました。

 

今年の出展は、HALOで取り扱うスマホアプリ2点

ボケて

こちらは、知っている方も多いと思いますが、写真で一言ボケるサービス。友人の鎌団子の会社、オモロキが2008年から運営しているサービスで、2012年に一気にブレイクました。今年の10月にHALOと共同でiPhoneアプリをリリースし、1カ月で30万インストールを達成、PCをと合わせて5,000万PVを超えています。

その純広、タイアップメニューの告知になります。

 

神アプリ解説

こちらは、170万インストールを誇るアプリレビューサイト。アップスジェイピーさんが運営していて、広告効果も非常に高いメディアです。ハロで販売をお手伝いしています。

 

 

 

ブースはこんなかんじです。

 

小さいブースではありますが、シンプルにポスター、ポリス、顔出し看板を準備しました。

各社、いろんな取り組みをされていましたが、僕らは「お客さんに楽しんでいただく」ことを目標に運営してます。おかげ様で、こんな効果を得られたと思います。
 

 

 

 

■気をつけたこと

・まず、興味をひく演出

今年は、「ハロポリスが、無課金ユーザーを逮捕していく」というストーリーを立てました。こちらはボケての殿堂入りボケの一つなのですが、サービスを体験していだくことで、より理解していただくのが目的です。写真はあえなく逮捕されてしまったTechwaveの増田さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

・コンパニオン内製

昨年は所謂コンパニオン的な子に手伝っていただきましたが、今年は内製化しました。

広報担当のまなみと、エンジニアの曽田ちゃん、デザイナーのイェラちゃん。

ただチラシを配るだけでなく、サービスの説明もできるのでオススメです。

 

・Tシャツでうろつく

 

 

 

 

 

 

 

ひと目でスタッフと分かるのが大事です!右側は宮川。

 

・iPadで大きく説明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり実機での説明が一番刺さります。

 

アプリソムリエの石井寛子さんも来てくれました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■効果

・新規のお客さんへ神アプリ解説、ボケての広告の紹介をし、問い合わせをいただくことができた。

・既存のお客さんと会うことができた。一度にみんな集まるので、非常に効率がよいです。

・新メンバー含め、商品のプレゼンの練習ができた

・Twitter、facebookに写真をアップしたり、ネタができた。

・ボケてと神アプリの窓口として、ハロを認知させることができた。

 

■数値はこんな感じ。

名刺交換 :約300枚

チラシ配布:約1000枚

シール配布:約1000枚

 

■予算

さて、気になるご予算は・・・!?

ブース代 20万円

Tシャツ:5万円

ステッカー:5万円

ポスター:1.5万円

チラシ :2万円

無課金ユーザーパネル:1.5万円

合計35万円!

 

費用対効果は非常によいと思います。なにより、社内メンバーのお祭り感醸成にも^^

 

今年は直前に出展サービスが変わったりといろいろ有りましたが、メンバーのおかげでなんとか成功させることが出来ました。来年もやるぞ〜。

 

広告周りでのご相談は、sales@halo-web.comまでお願いいたします^^