HALOにも、今年新卒のメンバーが3人入社しました。
メディア営業の塚原、iOS / PHPエンジニアの山本、アプリプロデューサーの岡。新卒といっても、それぞれ1年以上インターンをしていたので、まったくフレッシュさはありません。新卒採用をするぞ!とキャンペーン張らずに、3人も入社してくれたことは奇跡に近いな、と思います。
研修の一環で、運についての話をしたので簡単にまとめておきます。
ここ最近、運がよいな、と思うことが増えています。昨年のアドラッテから、ボケて、カオコレ、とヒットが続いていて、本当に事業やメンバー、パートナー、お客さんに恵まれているな、と感じています。
ガンホーの森下社長もGDCで「パズドラは運がよかった」と話していて、メチャメチャカッコイイな、と思ったので、運について考えてみました。
運とは何か?
まずは、Wikipediaで調べてみました。
運(うん)とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。
運が良い(幸運・好運)とは到底実現しそうもないことを、偶然実現させてしまうことなどを指す。運が悪い(不運・悲運)とは、楽しみにしていた旅行の当日に、発病してしまうことなどを指す。
意思や努力ではどうしようもない巡り合わせ。。。
どうしようもないんだけど、必ずつかむ人はいる。逆に、意思や努力がそのレベルまで及んでいなければ、つかめないもの。
つまり、意思と努力があって、はじめて運が語れると。
運を引き寄せる4つのポイント
ということは、運を引き寄せるには、運が味方をするレベルまで、意思や努力で自分を磨き上げる必要がありますね。。。
例えば、元サッカー日本代表の岡田監督は、「常に準備をしておくこと」ということをよく言っていました。イチローがWBCで、「僕は持ってる」と言えたのも、そこに隠された努力と自信、ストーリーがあってこその言葉だと思います。また、古くはレオナルド・ダ・ヴィンチの「幸運の女神には前髪しかない」(だから、通り過ぎる前につかまないといけない)という言葉があります。彼らが言うのは、準備してこそ、運をつかめると。起業して3年、ヒットが出なかったとき、何度も勇気づけられた言葉です。
では、どんな準備をすればよいのでしょうか?
1.人
よい仲間、パートナー、お客さん、異性に恵まれること。そのためには、まず自分が魅力的であること。
2.モノ
自分が大切にするモノを創り、大切にすること。例えば、靴を磨く。そして、長く使う。自分の身に付けるモノは、自分の分身のようなものです。記念に買った時計でも、友人とおそろいのアクセサリーでも、モノにストーリーを持たせ、育てていくことが大切。
(ここで、前述のエンジニア山本に「自分の大切にしているモノはなんですか?」と聞いたら、「友人です」と答えましたorz 人は、モノではありませんのであしからず。)
3.お金
お金だけでは幸せになれません。しかし、お金を使うことで、幸せになれることもあります。僕が新卒で入社した2005年、当時の日テレT部長のお話で印象的な言葉がありました。
「貰った給料は全部使え」
当然、ただ使えばよいというものではなく、自分の好きなもの、得たい体験、デート、映画などのコンテンツ、夜遊びなどに投資をせよ、というメッセージです。昨今では貯金を推奨する風潮があるような気がしますが、浪費ではなく、自分への投資をすることで、自分でさらに大きな価値を生み出せるようになる、というように解釈しています。
4.情報
前述の3つに加えて、上記を判断するための情報が大事な要素です。人から、本から、旅から得る情報が、自分の判断基準を形成してくれると思います。
自分を磨く方法
上記の観点から、新入社員向けに自分を磨く方法についての話をしました。
目指す地点は、まず、何かのプロフェッショナルになることです。最初はチームや会社で、なにか一つ一番得意なことを持つこと。そこからスタートして、自分の業界全体、世界のマーケットへ。
僕は、2社目のオプトに入社したとき、日本のモバイルメディア、モバイル広告業界で一番のクリエイターになろうと決めました。そして、テレビより面白いエンターテイメントをモバイルから生み出す。オプト時代はメディアのプランニングからメニュー開発を、HALOを始めてからはメディアやアドネットワークを自ら作り、運営するようになりました。最初の3年くらいは、全くと言うほど結果がでませんでした。しかし、2006年から6年モバイルの仕事を続けてきたら、2012年にスマートフォンが普及期に入ったタイミングで、チャンスが訪れました。結果的に、アドラッテやボケて、カオコレとどれもミリオンセラーとなる(予定も含む)ヒットが生まれました。ガラケー時代から「モバイル」「メディア」「広告」というスキルを準備できていなかったら、このチャンスは掴めなかったと考えています。もちろん、今年は昨年よりもさらにおもしろい、世界にインパクトを与えるメディアをリリースしていく予定です。途中からは、基本的に面白いかどうか、ピンとくるかどうかでやる、やらないを考えてきましたが、それが一番自然でしたw
では、社会人の最初の1年から3年はどう動いたらよいのか?
ここに適用できるのが、よく言われる「1万時間の法則」だと思います。
どんな事象でも、1万時間を投資(浪費ではない)すれば、プロとして活躍できるレベルになる。(プロになれるかは運も含む)1万時間を分解すると、1日10時間、365日毎日やっても、3年はかかります。休日も含めて、1日8時間勤務だと6年くらいかかる計算です。
社会人になってから、1万時間投資できる分野は、仕事が一番わかりやすいと思います。これを、一気に前倒すか、自分のペースでやるかは自由ですが、どうせプロとして活躍するなら、最初に投資したほうがお得だと考えています。プロになってからのほうが運気を引き寄せられるので。(もちろん、趣味を20年かけて熟成するのもよい楽しみだと思いますよ。)
さらに、その密度を上げるために、自分のメインの仕事に集中して時間を投資する、という考え方がよいと思います。
- エンジニアならコードを書く
- デザイナーなら、photoshopやillustratorで作ってみる
- 営業なら、クライアントと話をする
- プロデューサーなら、企画書を100本書いてみる
- 経営者なら、イケると思ったところに資源を投入してみる
- etc…
インプットももちろん大切ですが、アウトプット前提で考えることで、より密度の濃い時間を過ごせると思います。一番必要なことを最優先にすること。社内のコミュニケーションももちろん大切ですが、一番大事なのは、まず自分のプロフェッショナルを確立した上でやること。
なんだか自己啓発書のような内容になってしまいましたが、これは、僕がここ10年くらい実践してきて、掴んだ感触でもあります。それで行き着いたのは運が回ってきた時に、しっかりつかめるかどうか。ちなみに、ハロの面接では、運は良い方ですか?という質問をかなりの確率でしています。
みなさんは、運が良い方ですか?