先日、江戸川大学で1コマ講義をする機会を頂きました。
きっかけはTechWaveの集まりで濱田逸郎教授(日本広報学会理事長)と出会ったことだったのですが、 大学で講義をするというのは一つの夢だったので、その場で快諾させていただきました。
メディアコミュニケーション学部マスコミ学科の「 マスコミ総合科目Ⅱ(就職と私達)」という授業で、講義のテーマは下記。
放送・新聞・広報・広告・出版・ネット業界・音楽・ゲーム制作・芸能プロ等、マスコミ関連職種の「仕事の内容」「業界の現状と将来」「就職への道」等をご紹介いただき、キャリア設計の参考とし、3年生秋以降始まる就職活動の準備につなげる。
江戸川大学は、緑豊かなキレイなキャンパスが印象的でした。
ただ、2年生の時点で、このテーマの授業が設定されていることに、時代の切迫感を感じもしました。
シューカツが厳しいと言われる世の中。自殺者も2倍になっている。それは「就職という選択肢の中で、ごく一部の人気企業に皆が殺到し、収まりきらなくなっている」ことが要因の一つです。日本はここ50年くらい上手く発展してきた国だし、親の世代は成功体験から同じ道を歩ませようとするでしょう。しかし、時代は変わり、生き方は多様化していきます。手段はどうであれ、多様な働き方を許容するメッセージを送りたいと思います。
話せる内容は僕一人の経験としてだけですが、学生ベンチャー創業からの新卒で日テレへ、そしてインターネット広告のオプト、最初は事業も何もなかったHALO創業、という10年間をありのままにお話しました。
講義のスライドをシェアします。
江戸川大学講義 “How to Connect the Dots”
ちょっとだけ編集してますが、言いたいことは一つだけ。
僕が座右の銘としているConnecting the Dotsです。
未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない。
君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。
だからこそバラバラの点であっても
将来それが何らかのかたちで
必ず繋がっていくと信じなくてはならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい。
とにかく信じること。
点と点が自分の歩んでいく道の途中の
どこかで必ずひとつに繋がっていく。
そう信じることで君たちは確信をもって
己の心の赴くまま生きていくことができる。
結果、人と違う道を行くことになっても同じ。
信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。
By Steve Jobs
参考:http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html
これまで働くということは、「学生⇒就職⇒出世⇒定年」と一直線にたどるのが当たり前であったが、これからのキャリアは一直線ではない。 だから、自分が今できることを、今の場所でしっかり残し、あとから線にするのが大切。学生が終わったら働くのもよし、旅や起業をするのも、転職をするのもよい。それぞれが自分の点をつなげていくことで、世界は多様でエキサイティングなものになっていく、と考えています。
■江戸川大のみなさんへ
約100名もの方に感想文を頂き、やっと全て読み終わりました。僕のお話をひとつの事例として、キャリア選択の幅を広げてくれたら嬉しいです。あと、講義ではいい忘れたけどシューカツばっかりしてないで、恋愛をしたほうがいいぞ。異性にフラれておかないと、企業にフラれたときのショックが大きすぎるから。
また、濱田教授、清水教授、このような機会をいただきありがとうございました!
イセオサムとしては、30歳を目前にして改めて、
Stay hungry, Stay foolish.
を胸に刻んでいこうと思います。
Thanks a lot, Jobs!
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