月別アーカイブ: 2013年2月

パパパパ開発合宿@HALO、参加者募集中!

 

先日、久しぶりにHALOオフィスで開発合宿を実施しました。2011年に安宅さんたちがスタートしてから、毎週日曜日に開催していた日帰り合宿。開催場所のハロも、渋谷で引越しを重ね、3つ目のオフィスになりました。

昨年は、僕はアドラッテとBokete、安宅さんはTokyo Otaku Modeで忙しくなり、なかなか開催できていませんでしたが、安宅さんと相談の上、月1ペースで復活!
20130127134113

 

 

 

 

 

 

久しぶりだった上、ゲストも多彩で楽しかった!開発者やデザイナーとのコミュニケーション、そして段々増えてきそうなコミュニティ運営者との意見交換は楽しい!社内だけでは補えないものが、開発合宿だと持ち寄れます。

今回は、えふしんさん、ゆーすけべーさん、fladdictさん、閑歳さんなど注目のサービスを運営している15人ほどで開催。普段のHALOオフィスとはちょっと違った雰囲気になりました。このメンバーが一つの会社にいたらすごいな、って思ったりもしつつ、まあ、会社が同じである必要もないな、と考えなおしたり。

20130127165643

 

 

 

 

 

 

詳細は安宅さんのブログより引用。

 パパパパ開発合宿は、みんなで何かを一緒に作るという会ではなく、勉強する場でもなく、ハッカソンのようにプレゼンをすることもしない、ゆるい集まりになっています。参加メンバーはフリーランス、サラリーマン、学生、会社経営をしていたりと、本当にさまざまな人がいます。日曜日に一人でやってると、どうしてもダレてしまうので、普段は別々に仕事をしている人たちと、同じ場所に集まって集中して作業したり、交流したりする場になっています。

合宿という名前はついていますが、泊まりではなく、渋谷の道玄坂にあるハロさん(個人的に大ファンの「Bokete」のアプリ企画などをされてます)のオフィスで13時~19時まで開発時間、19時以降は飲み会という流れです。今回も飲み会は大いに盛り上がりました。技術的な話もそうですが、新しいアイディアや運営のノウハウなど、やはりリアルでしか話せない内容も多く飛び交っていました。同じような志をもつ方たちと情報交換ができるのは、とても貴重な場だと思います。

というわけで、2月もやりますよ〜。先着20名、参加は下記facebookグループから登録お願いいたします。

http://www.facebook.com/events/576293479051658/

 

また、4月には開発合宿スペシャルを計画中!日程は仮ですが、50人以上で、大きめのお部屋をお借りして実施したいと考えています。

日程合えば行きます!という方、事前登録はこちらまで!

http://www.facebook.com/events/318616044925869/

20130127134002

 

この合宿に参加することで、エンジニア、デザイナーとコミュニケーションを取れるようになってきたり、自分でもちょっとだけコードかいたりデザインしたり出来るようになりました。みなさんに感謝!写真はボケてアプリのデザイナー、パクと打ち合わせの様子。

(Photo by Hajime Ataka)

 

映画のDVD化を待つように、本のKindle化を待つ人が増えそうな件

 

こんにちは。遅ればせながら、2012年の末から、タブレットというものを家に置いたり、持ち歩いたりして、本を読んでました。アーリーアダプターの方からすると、おせーよ!とか、とっくに全部電子化してるよ!とか言われそうですが、僕なりのペースで実験しております。

電子書籍の二つ目の波がきたよ

2010年のiPadの発売あたりから、日本でも「電子書籍元年」とか言われて来ましたが、これは一部の人の願望であり、まったくそうならなかった。でも、3年経った今年くらいが本番かな、というのが感覚です。

というのも、大きな流れが来るときは、最初ではなく、二つ目くらいの波に乗っているから。どんなジャンルであれ、一つ目の波は来る。でも、ほとんどがそこで打ち消される。例えば今だと、メーカーズの流れがそれに当たるでしょうか?しかし、二つ目の波が来たら、あとは一気に流されていく。だから、二つ目がくる瞬間というものを自分なりに定義して、その頭に乗ります。

例えばスマホなら、2008年のiPhone3Gが一つ目、2009年の3GSが二つ目。一つ目で市場の反応をみつつ、二つ目で形にする。新しもの好きな人の感覚と、マジョリティの感覚は結構ずれてる。なんでも飛びつく人と、世の中がそうなったら動く人。僕は、後者の代表でありたいと思っております。最初から張っている人は優位になるけど、二つ目の波の頭を逃さなければ一気にまくれます。普通の人の感覚で。

ちなみに、今はこれだけスマホの仕事ばっかりしつつ、最初のiPhone3G、HTCのandroidはスルーしてました。周りのモバイルを生業にしている人からすると、「なんで買わないの?」ってすごく言われたけど。

 

タブレットをひと通り導入してみた結果

iPadばかりは、iOSの延長として2010年に会社で購入しました。でも、正直仕事用の検証以外でほとんど使うことが無く、2年後にはスペック不足に。復活したきっかけは、佐藤秀峰さんの「ブラックジャックによろしく」が電子化され、しかも著作権フリーで出回ったことです。これで、しっかりマンガが電子化される流れを感じ、読んでみました。

そこから、Nexus7、Kindleを購入。

慣れると、紙より快適。僕の中でのお気に入りポイントは順に下記です。ほとんどがお家利用。

  • バックライトで暗いとこでも読める
  • ページめくりがラク
  • 収納スペースをとらない
  • 欲しいと思った本がその場で手に入る!
  • 旅に、沢山持ち歩ける

本の置き場所に家賃を払ってるなんてバカらしい、って世界になりそうです。

ついでに、持ち歩くiPhone5、XperiaにもKindleをインストールして読んでみました。文字ならiPhoneでも読めるけど、画面はやっぱり大きい方がいい。その点で、7インチタブレットはいいですね。Galaxy noteみたいな5インチが人気出るのもわかります。スキャンした本はカラーのタブレット、もとからKindleの本ならKindle Paperwhiteがオススメ。

というわけで、Bookscanのプレミアム会員にも入会しました。これから毎月50冊づつ電子化していって、あとは最初から本がKindleで出てくれる時代になるのを待ちます。

やっぱり端末を一つ、と考えたらKindleなのかな。通信するのがほとんど家だけだと思うので、3Gはいらなくて、7,980円のWi-Fi版で十分。いざというときはiPhone5でテザリングできるし。

今後は、映画のDVD化を待つように、本のKindle化を待つ人が増えてきて、時代が一気に動くんだな、と思います。僕、すでにKindleじゃないと買うのためらう習慣がついちゃったし。

 

3/10追記

■nexus7とkindleの使い分け

・自炊本はnexus7の32GB(20MB×200冊=4GBで結構な容量が必要なため)

→Bookscanでandroidタブレットチューニング →DropBoxへ同期

・オンラインで買ったものはkindle(容量は1.25GBしか使えないけど、テキストは抜群に読みやすい!)

マンガなら1冊40MBで30冊。活字本なら1冊500KBで2,400冊は入ります。(なので、マンガはもっぱらnexus7に)

 

サイバーエージェントの決算から2012年スマホ広告費を算出したよ

 

おそらく市場で一番スマホ広告シェアを持っているサイバーエージェントさんの決算発表があったので、それをもとに2012年のスマホ広告の市場規模を算出してみました。

発表内容1.CA広告事業の内、スマホ広告の比率は33%

<インターネット広告事業売上> 2012年10-12月決算報告書より

売上高:188億円 ( 前年同四半期比 13%増収 )

スマートフォン広告の構成比:33.3%に上昇

→となると、スマホ広告売上は直近3ヶ月で62億円

 

発表内容2.スマホ広告売上高は88億円

スクリーンショット 2013-02-01 11.18.10

あれ、「発表内容1」と違うじゃないか、と思いますが、 この26億円の差は注2にある「内部取引控除前の参考数値」が関係しているのでしょうか?(違ったら修正します)

年間に直すと、2012年1月〜12月の合計で約250億円ということになります。(上記内部取引控除が約30%とすると、年間約175億円の売上)

 引用元:

CA決算発表資料(PDF):http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/qzIz/jrHk/F0pI.pdf

CA広報ブログ(サマリー):http://ameblo.jp/cair/entry-11460882886.html

 

+スマホ広告市場に於けるCAグループのシェアは過半数という話

いろんな所からこの話を聞きます。どこかで資料にもなってるはず。アドネットワーク、リワード広告、自社媒体から見るシェアと、持っているクライアントのリソースを考えると、恐らく間違ってはいないでしょう。

コンサバで、市場シェア50%と読んでみると、2012年のスマホ広告市場は

CA250億円の倍で=500億円

重複控除を考えると、

CA175億円の倍で=350億円

この間だと推定されます。実感値としても、そんなに遠くもないと思いますよ。

 

追加検証

当然一つの指標から算出するのは危険なので、複数の確度から推定してみます。

1.2011年、日本の広告費より

20120224_1842488

恐らく、広告業界で一番メジャーで、一番権威のある電通調べ。

こちらを見ると、2011年のスマホ広告費はすでにSP検索208億円+SPディスプレイ129億円=337億円。

2012年はこれより増えているのは間違いないので、先ほどの350億円以上はあるんじゃないか、と考えられます。

※ただ、気になるのはSP検索の費用計上。ほとんどGoogleの売上だと思いますが、これを入れるか入れないかで、全くデータが異なってしまうレベルです。

引用元:D2C宝珠山さんのブログ:http://nwnm.jp/?day=20120223

2.各広告手法の売上感覚値

・アドネットワーク :150-300億円(1社30億円×5−10社)

Nend、Adlantis、Amoad、imobile、Admobほか、主要プレイヤーのざっくり売上の合計

・リワード広告:60-100億円(iOS30億円、android30億円+ブラウザ、SAP用広告など)

リワードメディア「アドラッテ」の売上とその周辺プレイヤーの感覚値により算出。

・Google+αの検索:100-200億円

一番算出しづらいけど、先ほどの電通さんの資料参照。

となると、合計310-600億円。純広がほとんどないであろう、というのがガラケーとの違いですね。

※市場の伸びが200%とかもありえるので、幅を持たせてます。

3.デバイスの普及台数より

すでに、出荷台数ベースでは7割を越えているスマホ。2012年7-9月の段階で800万台近い出荷台数。となると、2012年末の段階では、iOS、android、そしてwindowsなどを含めて5000万台以上。KPCBのMary Meekerさんも言ってるので間違いないでしょう。ケータイ全体の台数の4割を占めます。

固めにモバイル広告費全体、1,000億円の30%としても、300億円以上は固い。(モバイル広告全体はしばらく減少傾向に向かうと考えられる)

参考:スマートフォン出荷台数50%増 7~9月、IDC調査 など。

スマホ広告市場の未来を考える。

ちなみに、この市場でよく言われるのは、「ガラケーで年間1000億円あった広告費が、そのままスマホに流れるのか、否か」。現状、たとえ日本国民全員がスマホユーザーになったとしても、短期的には1000億円いかないのでは、と考えています。悲しいけど。

理由は下記。

・ガラケー時代の広告主は、50%が公式CP(月額課金の着うた、デコメ、占い、コミックなどなど)であり、スマホではほとんど成り立たなくなる。これは、mixiのほか、こちらに依存していたメディアの広告売上が激減した理由でもあります。

・スマホ時代の広告主はiOS、androidネイティブでARPUの高いソーシャルゲーム(サイバーエージェント、GREE、DeNA、D2C、パズドラなどなど)と、先行優位を取りたいリクルートなどに偏る。

・スマホメディアはそんなに儲からないので、結果をすぐに出さなきゃいけない企業はゲームばっかり創ってるw よって、そもそも広告の出し先となるメディアが少ない。

よって、これまで市場の中心的存在だった、50%の公式CPがおらず、半減。ソーシャルゲームで補えるといっても、公式CPほどの広告費は費やせない。しかも、そんなに儲からないのでメディア作る人が少ない・・・

恐らく、コンテンツと、ダイレクトマーケティングの広告主だけでは、ガラケーの広告市場を超えることはないでしょう。それを突破するには、所謂ナショナルクライアントと呼ばれる、獲得のみが目的ではない広告を取り込む必要があります。ここは、ガラケーの広告市場が、2010年くらいにできそうでできないまま、スマホへ道を譲った部分です。楽しみですね。

 

※市場規模の算出方法について

2月末に、電通さんより「日本の広告費2012」が出るはずなので、そことどっちが感覚値に近いか比べてみたいと思います。あれは各代理店やメディアなどへのアンケートベースなので、広告費の考え方が多様化している昨今では、あんまり参考にならないのでは、とアンケートに答えていて感じましたw 問題に感じている点は下記3つ。

1.集計方法

クライアント→代理店→レップ→メディアという商流で、同じメディアの売上がカウントされているので、重複しまくる。

2.各社の機能の重複

電通、博報堂、サイバーエージェントほか、メジャーな広告会社が自社でクライアント、代理店、レップ、メディア機能を複数持っており、ここでも重複しまくる(先ほどの仮説が正しければ、3割くらい重複するのでは?)

3.広告費を発表する意図

広告会社として、自分のフィールドである広告市場を大きく見せたい(6-7兆円という広告市場はしばらくアッパーなんだけど、なんとか増えているようにしたい)のかな。

上記を考えると、いっそのこと代理店じゃなくて、メディアの売上を集計する仕組みにしたほうがシンプルでいいんじゃないか、と思います。(もちろん、集計方法の変更があると前年度と比べにくくなるのと、重複がなくなるので市場が萎んだように見える、という事情もありつつ)

せっかくスマホの時代になったので、表現力を活かした楽しいモバイル広告が増えることを祈って!もちろん、僕も楽しいメディアを増やしていきますよ〜。