月別アーカイブ: 2013年12月

サービスが人を成長させてくれた〜2013年振り返り〜

今年は年初に、こんな記事を書きました。

30歳になる自分に期待する、ほんのちょっとの希望

僕の人生の楽しみ方は、目標をマストで達成するより、プロセスを楽しめるかどうかの比重のほうが大きいです。だって、明日死ぬかもしれないのだから、今の優先度のほうが高くてあたりまえ。目の前のことを一生懸命やっていれば、自ずと結果はついてくるはず。

この12ヶ月読み返してなかったのですが、なんとなく書いたことがその通りになってくれたり、そのきっかけをつかめたような一年でした。周りのみんなに感謝ですね。

今年のニュースを。

お仕事面から・・・

1.ボケてアプリが約300万DL、2億PVに成長

ボケては2008年にオモロキのかまだんご、ゆーすけべーが二人で立ち上げたサービス。株式会社ハロは、2012年にアプリ化するタイミングで関わり始めました。それから1年と少し、ボケての成長とともに、Yahoo!やSONYとの大型提携や、講談社/Dモーニングさんなどのコンテンツホルダーとのコラボ、各種セミナーに登壇する機会をいただきました。

ざっくりと書いた事業プランの上で、来た玉を見極めながら打ち返していくので精一杯でしたが、「サービスが人を成長させてくれる」ということを実感しました。

2.株式会社オモロキにジョイン

4月に、ボケてを運営しているオモロキの取締役CSO(最高戦略責任者)に就任しました。ハロとの兼務となります。主に、事業提携やマネタイズ、そしてマーケティングを含むサービスのスケールをミッションとしてまする。
僕の好きな言葉、Steve Jobsの”Connecting the Dots”を思い出すのですが、20歳の頃、日テレの内定者として出会ったCEOかまだんご、そしてフットサルやパネルディスカッションで交流のあったCTOゆーすけべーとチームで働いていることが不思議な気持ち。
二人とはいつか一緒に仕事したいな、と思っていたことが、このタイミングで僕らを引き寄せたのかな、と思います。

心から、このサービスと続けてきた二人に感謝!また、12月に人生で一度以上獲りたいと考えていた、メディア芸術祭のエンターテインメント部門、審査委員会推薦作品をいただいたのが大きなご褒美となりました。

3.プレイ株式会社を設立

多様なはたらき方を世間に広めて行きたい、と言っているのに自分が普通に働いてちゃいかん、と思ったので、新たな活動を始めました。主にメディアのグロースハック、講演・執筆活動を中心としています。2014年からは、ハロがバンド、オモロキがプロデュースユニット、プレイがソロ活動、みたいなバランスで活動していこうと考えています。

その他にも、HALO ASIA立ち上げ(ベトナムでの開発会社。後に撤退)、韓国Buzzvilとの提携して「ロックジョイ」のローカライズ、など海外とのプロジェクトも実施しました。また、今年はミリオンヒットを複数出す、ということを一つの目標にしていましたが、2012年のアドラッテ、2013年にボケて&カオコレと、これまで3本のアプリで達成することができました。来年はコンテンツ系でもう一桁行きたいですね。

ざっくり時系列で振り返り

毎日見るevernoteに、1年分くらい先までのざっくり予定を書いているのですが、ちょっと変更したりしながら過ごしてきました。

1月 ハロとしては既存の事業を譲渡した後、新たなプロダクトのリリース準備をしていました。

2月 株式会社プレイを登記。ボケてアプリのチームで熱海へ釣りに行き、船酔いしながらカワハギ釣り。ハロでは顔文字アプリの「カオコレ」をリリース。

3月 30歳になりました。子会社立ち上げのため、ベトナムへ出張。ロックジョイのローカライズのため、韓国へ飛ぶ。ボケてが書籍化されました。

4月 株式会社オモロキに正式にジョインしました。フジテレビドラマ「リッチマン、プアウーマン」のデザイン協力&ちょっとだけ出演しました。ボケてver2.0をリリース、大きな進化を遂げました。陸前高田で英語音読会のボランティアに参加。江戸川大で21世紀のはたらき方について講義しました。

5月 ボケての海外展開準備のため、台湾に視察に行きました。娘が産まれました。

6月 ロックジョイを正式リリースしました。

7月 ボケてがYahoo!と提携しました。ナベロックフェスティバルでBBQを楽しみました。

8月 講談社Dモーニングとボケてでコラボしました。Yahoo!HackDayにて講演させていただきました。

9月 ハロとしてAdtech TOKYOに出展、YAPC ASIAにオモロキがスポンサードしました。

10月 ロックジョイの件で韓国出張。世田谷区にお引っ越し。

11月 MarkeZineのCMOアカデミーで講義しました。再び陸前高田で英語音読会のボランティアに参加。

12月 ボケてがメディア芸術祭受賞。ハロの顔文字アプリ「顔文字まりこ」がアジア7カ国でランキング1位を獲得。社員旅行でサイパンへ。

総括

1年があっという間でしたが、振り返るとこれ、今年だったのか〜、とはるか昔のように感じられる一年でした。つまり、時は早く流れるけど、振り返ってみると濃密だった、ということです!

ほとんどの出来事が、関わってきたサービスに紐付いているんですね。サービスが、ユーザーや、創っているチームのメンバーや、パートナーたちを巻き込んで、僕らを成長させてくれているんだなあ、と。

この1年間、ありがとうございました!2014年も、手がけたサービスに助けられながら、生きていこうと思います。

では!

 

プロデューサーにもシェアの文化を。@MOVIDAスクールにて

先日、孫泰蔵さんが主催するMOVIDA JAPANさんでお話をする機会を頂きました。

名だたる経営者がお話されているコーナーなので、僕は経営というよりは事業を行っているプレイヤーとして、アプリを事業にするためのTIPSについて1時間くらい情報提供しました。お声がけいただいたイトケンさん、ありがとうございました。

これからプロダクトをリリースするチームが多かったので、出す前、そして出した直後くらいにどのように進めていくか、という割と具体的な内容をお話しました。

質疑応答を長めに行ったのですが、自分のプロダクトにこだわりを持った方に質問をいただくと嬉しいですし、協力したいな、と思ってしまいます。逆に、なにかイイネタないかな、とか、誰かこんなのつかうといいな、なんて具合だと、本気でそのプロダクトを世に出したいのか?などと考えさせられます。レベルの差はあれど、一人で考えこむのではなく、他チームや外部の方と刺激を受けつつものづくりをするの大事だと思います。

ところで、僕は割とこういった場に出るのが好きなのですが、それは目立ちたがり屋であることに加え、もう一点理由があります。

「エンジニアコミュニティにあるシェアの精神を、プロデューサー、ディレクター、マーケターの間にも根付かせたい」

ボケてを運営している株式会社オモロキのゆーすけべーこと和田さんと話していると、Perlのコミュニティに助けられていることが多い、と。その中では、LINEやDeNA、GaiaXなど、同じ言語を使う各社のエンジニアが情報をシェアしあったり、フレームワークを共有したりし、好きな言語のコミュニティを育て、楽しそうに仕事をしている。素晴らしいな、と。マーケティング周りでの情報共有は難しい面もありそうですが、出来る限り文化を進化させたいと思うようになりました。

例えば、今の僕はこんな課題を抱えています。

  • ユーザーが300万人を超えてきそうな時の「カベ」の突破の仕方
  • 日本以外の国、特に韓国、台湾、そして英語圏で展開するときの最初の一歩の手法
  • 複数企業にまたがるチームでのサービス運営 etc…

おそらく、上記の課題を乗り越えた日本のサービスってまだ少なくて、皆、試行錯誤でやっていると思います。だから、その段階で情報は共有し、全員で突破すればいいんじゃないかと。ただ、クックパッドやニコニコ動画、pixivなどのメディアや、CocoPPaなどのアプリ、パズドラやコロプラさんのゲームなど、多くのユーザーに使われ、海外でも人気を得ている事例もいくつかあったり、幅を製造業などに広げたら沢山。

ただ、なかなかそのノウハウは外に出てきません。だから、僕らがこういう情報を得たい時って、とにかく自分から持ってるものを出して、まずは与えよ、的に進めるのが一番いいと思うんです。

まわりのサービスは決して敵じゃなくて、世の中を一緒に進化させる仲間だと思えると、楽しく仕事ができると考えています。僕も、僕が得たほんのすこしのノウハウも、あと数年で化石になってしまうので。

内容は、下記に記事にしていただきました。感謝。

THE BRIDGE:【企画】ベンチマークするサービスは、点ではなく線で観測しろ−−イセオサム氏が語る「事業としてのスマートフォンアプリの心得」 ※写真もこちらより拝借

U-NOTE:250万DLを超えたboketeをプロデュースするイセオサムが語る「アプリを事業化するための10のTIPS」

 

P.S.

こういった場の質疑応答で、多くの気づきを得ることが多いので、もし機会を頂ける場合は、お声がけくださいませ。

また、来年は世界に行くので、一緒にboketeを創る仲間を募集します。フロントエンドのエンジニア、デザイナー、コーダー、ディレクター、海外事業担当で興味ある方は、osamuise@gmail.comまでご連絡いただけたら嬉しいです。

同じくボケてコラボ委員会(http://omoroki.com/bokete-collabo/)では、アカウントプランナー、プロデューサーを募集しています。
興味ある方は、info@catch-ball.co.jpまでご連絡下さいませ。