月別アーカイブ: 2013年1月

2枚目の名刺をもつということ。

 

 

このブログのタイトル、”Playful Worker”にもある通り、僕は「ワクワクする、遊びのような働き方」が実現する社会を目指しています。それは、自分の会社をつくることかもしれないし、複数の会社にジョインすることかもしれないし、この本のように本業をメインとし、「2枚目の名刺」で活動することかもしれません。

この度、テレビ業界の同期、TBSのケイジこと柳内啓司が本を出したので、読んでみました。

一言で言うと、新たな活動を始めるためのハードルを下げてくれる本 だと思います。

人生において、30歳近くなってくると、家庭や子供ができていたり、家のローンがあったり、これまで10年近く務めてきた会社から出られなくなったりと、活動をガラっと変えることは難しくなってくるんだと思います。

起業を煽る方もいらっしゃいますが、それだけがやり方ではありません。

人生一度きり、でも、イチかバチか、ではないんです。引用すると、

「本業という生活の基盤があるから、純粋に自分がやりたいことを始められます。」

「2枚目の名刺で得た人脈や経験が、本業のスキルアップにつながることもあります。」

この本は見開き1ページで一つのトピックを紹介する形式ですが、お気に入りは下記。

「心からやりたいことは何かを真剣に考えてみる。」

人は何にも縛られずに、自分のやりたいことを考えることが難しい。無意識のうちに、今置かれた環境や制約の中で、自分のやりたいことを見つけ出しているから。まず、縛られずに書き出すことが大事。例えば僕の場合は、キャッシュが5億円(=金銭的な自由)くらい手元にあっても、今の活動を続けるか?、という点を発想のベースにしています。

収入と、やりたいことが実現できている例は稀有だからこそ、2枚目の名刺が活躍する時代なんだと思います。

 

2枚目の名刺の課題

一方、比較的新しいスタイルには課題もつきものです。

・2枚目の名刺の活動は、いずれ1本に絞るべきか?

これは、どちらが正しいという解はありません。ザッカーバーグはハーバード在学中にFacebookを創って中退してます。GREEの田中さんは、楽天時代に個人でやっていたSNSにコミットするため会社化。一方、この本に出てくるiPadマジシャンの内田伸哉さんは、電通に居ることを存分に活かしてコピーライターとマジシャンとしての活動を両立し、「エンターテイメント」をキーワードにシナジーを出しています。

どっちもあり、という認識を持つことが大事だと思います。

・組織をかけもつ働き方は成立するのか?

この会社がメイン、こちらがサブ、という考え方ではなく、複数の会社から一定額の報酬をもらう活動方法もあります。この本では、シリコンバレーで年収300万円ずつ3社から貰って活動する、という事例が上げられています。これも、今後増えていくと思われます。(といっても全部がそうなるわけではありません)

・肩書きをどうするか?

会社を作れば代表取締役、そして社長。それは誰でも名乗れます。逆に、作らなくても自分で何かしらの肩書きをつけることは可能です。僕はHALOでは取締役やCOOの他、「コミュニケーションデザイナー」という肩書きをここ5年くらい使っていますが、実際に自分のプロフェッショナルを明確にする上で、「役職」とは別の「肩書き」が有効だな、と感じています。

実際、電通などでコミュニケーションデザイナーを名乗れるのはエースのみなので、さとなおさんに名刺をお渡しした時などは恐縮しまくってしまうのですが・・・ オフロードから突っ込む人としての、よいプレッシャーになってます。

 

というわけで、僕も2枚目の名刺による活動を始める予定です。例えるなら、バンド活動におけるソロ活動。ソロで得た物を、バンドにも還元する、そんなスタイルで動けたらよいな、と思ってます。

いずれにしろ、「起業だ!」なんて力を入れすぎずに、新しい活動を始める人が増えることで、世の中に”Playful Worker”が増えるといいな、と考えています。


※kindle版もあります。

 

ガチャがないって気持ちイイ 〜FFアプリからみる課金体験について

 

衝動買いしてしまいました、このゲーム。「FINAL FANTASY ALL THE BRAVEST」。ファイナルファンタジー(以下FF)好きにはたまらない要素が全部入りです。

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このゲームは、歴代FFのキャラが大量に出てきて、同時多発的に敵をボコボコにする、というほぼ戦略性のないゲームなんですが、今のトレンドの

カジュアルさ

気持ちよさ

スキマ時間にできる感じ

をしっかり抑えていて、なんとも流行りそうな感じです。フリーミアムではなく、まず350円で販売し、追加課金という金額であるにも関わらず、App Storeランキングも初日で有料1位を獲得してます。少なくとも、24時間で5000本以上は売れていると思います。(その上はアッパーなし)

僕にとってのFFとは、

  • ストーリー

  • キャラクター

  • 音楽

この3点です。

よって、これが満たされれば満足!僕が小4の時、FF4に初めて出会い、石化したパロムとポロムに涙した記憶が蘇ります。

 

課金の期待値

このたび、課金の期待値について思うところがあったので書いてみます。というのも、今回初回の350円の購入、そしてプレミアムキャラクターの追加購入について、不思議な満足感を得られたことです。

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通常、ソーシャルゲームで言うと、

1.アイテムやモンスターがランダムで手に入るガチャ

2.時間短縮アイテム

3.追加ステージへの切符やコンテニュー権

などを購入するのですが、なんか「課金=負けた」とか、「無課金だと勝てないからしょうがない」的なネガティブイメージをもってました。(逆に、課金が気持ちイイ、という方もいますし、実は違うんだよ、というなかの人がいたらすみません)

 

しかし、今回は初回から、追加キャラの購入まで、なんとも納得感のある課金体験だったのです。

1.課金しないと手に入らない機能やキャラであることがわかっている

→基本的に、無料プレイの継続では解決しないものが購入対象。

2.明朗会計

→確率不明のガチャではなく、85円払ったらプレミアムキャラが1体手に入る、350円払ったら次のステージが手に入る、など支払った金額に対する対価が手に入る。

3.課金上限が見えている

初回アプリ購入 :350円

追加キャラの購入:プレミアムキャラ1体85円×35体=2,975円

追加ステージの購入:350円×3ステージ=1,050円

金の砂時計の購入 :85円〜250円×X =???(ココだけアッパーなし)

——————————————————

合計:4,375円+(85円〜250円)X

4,375円課金しきったら、威張って遊べます(現バージョンでは。)

僕ならFF4を1,800円で買うことを強くオススメしますが、お金に余裕のあるおっさんには気持ちイイ遊びとなると思います。

 

ガチャがないって気持ちイイ

確率不明のガチャが無いことが、こんなにユーザーに安心感を与えるものだとは思いませんでした。スクエニさん的にも、ARPPUのアッパーを制限した上で、良心的なゲームにしよう、安心できるスマホゲームにしよう、というメッセージが見えたのでした。過去の資産を食いつぶしすぎないようにしてほしいと思いつつ。

期待値が満たされる課金は気持ちイイ。コンテンツクリエイターとユーザーの約束であり、昔1,000円出して好きなアーティストのシングルCD買った満足感を思い出しました。一方、ガチャは思ったものが出なかった時に、裏切られた気分になることもあります。ギャンブルで負けた、的なね。

課金と時間の使いすぎには気をつけつつ、ゲームで生活を豊かにしましょう。

最後に、この音楽を流してエンディングとします。


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スクエニからのメッセージを体験してみたい方はコチラから(350円)

 

 

 

僕たちが「電話」というアプリに課金し続ける理由

 

こんにちは。

先日、こんなことがありました。お互いWi-Fi環境でLINEでチャットしてたのに、混みいってくると「電話」にコミュニケーションを移す。なんか笑ってしまう。なぜ、僕らは、そこにある「無料通話」を使わなかったんだろう?

世の中、LINEや、Kakao Talkや、commなど、スマホで無料電話やメールが出来るサービスが増えてきましたね。もちろん、10年前からSkypeはあったし、いろんなツールが登場してきましたが、PCではなく、「電話」として手にするスマホに搭載されたことが、インパクトが大きい理由だと考えています。

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Skypeが流行りだしてから、インターネットが好きな人の周りでは、電話は死ぬ。と言われてきました。しかし、その世界がすぐにひっくり返ることはありませんでした。Skype自体も電話をビジネスパートナーとして認識し、協業しています。

ただ、今回はどうでしょう?デバイスがスマートフォンになったことにより、ガラガラポンが起こりえるのでは?その時のポイントを考えてみたいと思います。

緊急のとき、僕らが手にとるのは「電話」

たとえスマホを手にしていたとしても、やはり「電話」

海外とやり取りするときでさえも、大事なときは「電話」

電話、つええ・・・

「電話」を一つのアプリとして捉えた場合、僕は下記メリットがあるので課金して使ってます。

  • 通信では、現状得られない通話品質
  • 受信側が一番着信に気づきやすい、ネイティブ連携
  • スマートフォン自体が持つ、「フォン=電話」という認知
  • 「世界中、ほぼ全員」が持っているという安心感
  • 「電話する」ことが最上で緊急性の高いコミュニケーションである、というメッセージ

など。もはや、電話ブランドと言ってもよいでしょう。さらに、決済する前に、「いくら課金したか分からない」という感覚も課金を助長させます。おそらく、無料通話を余らせているユーザーも相当数いるのでしょう。

逆に、電話では成し得ない機能もLINEやKakao, commたちにはあります。

  • グループチャット、トーク
  • 通話とメッセージの融合
  • ビデオ通話
  • 電話帳に入れる以外の方法での友達追加
  • PCとの連携

など。僕自身、LINEやSkypeで通話することもちょいちょいありますが、相手が3G回線だった場合、とか考えると躊躇します。LTE普及率が上がれば、かなり解消もされるかな。一方、海外と通話する際は、今のところSkypeになります。ここは、「コスト>品質」という考えです。当面は、電話単体ではなく、他機能やデバイスとの連携やデバイスをまたいだサービス提供、が電話からシェアを奪うポイントになりそうな気がします。

もちろん、ビジネスとして考えたら「電話」は現状、ただの客寄せパンダ。そこで収入は得られないし、開発、運営コストも膨大なものでしょう。だからこそ、「電話」を無料でばらまき、スタンプやゲームなどで収益を得る。ただ、本当に通話市場を奪っていくタイミングでは、skype同様、電話と共存するビジネスモデルなり、キャリアと協業をさらに進めるなりが必要になってくると思われます。昔あったやつとか。

参考:KDDIはSkypeでパンドラの箱を開けたのか?(日経ビジネス)2010年

KDDI、「LINE」と提携 au版をリリース ほか。

各メッセンジャーのシェア争いや差別化が話題にのぼりやすいですが、個人的には今年はここらへんに注目してます。そして各サービスの競争ではなく、大きな敵を倒しに行く、世の中のコミュニケーションを便利にする、という大きなビジョンにお互い共感しているところもあるんじゃないでしょうか。

もちろん、これらのサービスを運営している方々は、期待を裏切るやり方をしてくれるのでは、と思ってます。

 

ではまたね。

30歳になる自分に期待する、ほんのちょっとの希望

 

年末に、目標は立てずにいこう〜プランドハップンスタンスな2012年という記事を書きました。目標が明確な人は意外と少ないと思いますが、誰しも「こうなったらいいな」という願望は持っているもの。ゆるい希望を持ちながら、目の前で起こることに柔軟に対応していったら、自分の予想を超える年になった、なんてことが起こったら素敵ですね。

だって、2012年の年初には今の状況なんて全然見えてなかったから。

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2013年はこんな感じになったらいいな!

願望は口に出すことで、叶いやすくなると言います。自分へのメッセージだったり、ふと、助けてくれる人が現れたり。
明確な目標じゃなくても、自分のイメージはぼんやり周りに伝えておくとよいと思います。

<お仕事面>

・プロの打率:今年もミリオンセラー以上のサービスをコンスタントに出していきたいな。プロデュースのプロとして、一定の打率を出せるレベル。

・グローバル:海外で事業をスタートさせたいな。展示会とかも参戦したい。

・適度なゆるさ:これはボケてを一緒にやってる中で、かまだんごがよく言うんだけど、ベストじゃなくて、ベターでチョイスしていく。人のつながりとか大事に。論理的に考えると、みんな同じ解になっちゃう。でも、21世紀スタイルはそうじゃないんじゃないかな。

<プライベート>

・円満な家庭がいいな。生きているうちに、両親や祖父母含めた家族と交流を深めたいな。ハワイの親戚にも会いに行こう。

・英語を実践レベルまで持っていきたい。しっかりビジネスできるくらいのレベルまで。

・文章力を磨きたい。すがすがしく、ドライブ感のある文章が好み。

<メディア展開>

・blog、Twitter、facebookでも独自の世界観を出していきたい。リンクのシェアじゃなくてね。

・本を書き始めたい。スマホアプリやマーケティングでもいいし、できればチームで考える21世紀のワークスタイルについて。

・テレビで論客とかやってみたい。

 

こうやって動くとよさそう

・自分から仕掛ける

これまで、お仕事でも飲み会でも、お誘いいただいた企画に乗るというスタイルでやって来ました。飛んできた球は全部打つ、みたいな。今年は、プロデュース側として、自分から仕掛けていこうと考えています。楽しい予定から埋めていったほうが人生ワクワクするので、プロジェクトやご飯など、僕からお誘いしていきます。楽しそう、と思ったらぜひジョインしてくださいね^^

・多様な働き方にチャレンジする

2012年は、各所で働きかたに関するお話をしてきました。これは、僕が中学校に電車通学しているとき、「満員電車ってなんでこんな暗い顔のおっさんが多いんだろう・・・」という問題意識から来ているものです。

参考:江戸川大学講義慶応義塾大学講義NHKクローズアップ現代など

今年は、自分でそれを形にしていこうと思います。すでにハロのメンバーの働き方も多様化してきていて、フルタイムの正社員から、週4はママで週3はハロ、自分の会社を持ちつつ週3で業務委託、学生インターンでフルコミット、週3ハロで週4ミュージシャン、日本人と韓国人、アメリカ人みたいな日本人、みたいな方が一緒に働いています。

これは「働き方の多様性を許容する」という観点で意義のあることだと捉えています(資本家的立場からするとベストのスタイルじゃないと思うけど)。でも、客観的に見てみると、僕自身はこれまでの会社と変わらないフルタイムの取締役、というポジション。会社にあんまりいなかったりはしますが、僕自身が多様性を表現していく必要があるな、と感じてます。バンド活動におけるソロ活動、みたいなものが必要なんじゃないかと。詳細は今年のアクションで徐々に公開していきますね。

・健康な生活を送る

朝方、食生活しっかり、でいきます。今年30歳になるので後半のしないことリストの通りにやっていきます。

・英語もっと話す

毎年できたらいいな、レベルでやってきて、なんとか日常会話と簡単なビジネスでは使うようになってきました。無理せず、コツコツを続けながら、2年間先送りにしてきたフィリピン留学に、夏前くらいにはいきたいな。海外展開するなら必須なので、いよいよ今年がタイミングです。

・父親になる

初夏、子供が生まれる予定です。きっと、次の世代のことを考える機会が増えると思います。友人にも、妻子を持ちながら新たなチャレンジをしている方が多くいます。新たな生命というエネルギーをもらうことで、僕の活動にもよい影響がでるのでは、と思います^^

 

逆に、しないことリスト

・ベッドでiPhone

主に情報収集とアイデアメモですが、永遠に時間を使ってしまうのと、目に良くなさそうなのでやめます。おかげでフリック入力が爆速になりましたがw

・塩分の過剰摂取

健康診断で、コレステロール値がアウトだったので控えます。食は僕の楽しみの大きな部分だったのですが、何にも食べられなくなったら嫌なので、素材の味を楽しむ食生活に変えなきゃ。。

・ワクワクしないプロジェクト

直感で、面白いかどうかってわかります。参加するもの、しないものを明確にしていきます。

・Twitter、Facebookのダラダラ見。

ついつい通知が気になってしまいますが、iPhoneの2ページ目に持って行く事で、まとめてみることにします。

などなど。思いついたら加えるかもしれません。

 

20代は、機会を創り出し、得られるものは全て吸収するようなスタイルでしたが、30代はしっかり質の高いアウトプットをしていく10年間にしようと思います。受動的なものをやめて能動的に自分から取りに行くスタイルで。

僕の人生の楽しみ方は、目標をマストで達成するより、プロセスを楽しめるかどうかの比重のほうが大きいです。だって、明日死ぬかもしれないのだから、今の優先度のほうが高くてあたりまえ。目の前のことを一生懸命やっていれば、自ずと結果はついてくるはず。よく言われる人生でやりたい100のリストも、毎年更新しながらゆっくりつくってやっていこうかな。「やっぱりこれやめた」でも、「これも加えよう」でも、ゆるめが大切^^

みなさんも、よい年になりますように!