月別アーカイブ: 2011年9月

60歳のルーキー

 

 

今日、急いで向かう場所があったのでタクシーに乗った。

「赤坂まで」というと、運転手は「道がわからないので教えてください」と言う。

え!ここからほぼまっすぐだろ・・・。

パッと見60歳くらい、プロ失格、と降りようかと考えたがそのまま乗ることにした。

 

目的地も近くなり、ナビが明らかに逆を指していたので、逆ですよ、と会話をした。

彼は、「ああ、わかりました」と言った。

彼の声は、少し震えていたのかもしれない。

訛っていたのが気になり、出身を聞いてみた。

すると、宮城だという。

 

さらに話を聞くと、被災して仕事がなくなり、東京の知人の家に居候し、そこで初めてタクシーの運転手という職についたらしい。

正直に「道がわからない」と言うと、降りてしまうお客さんもいると言う。

もし僕がそうしていたら、彼はまた一つ、心の傷を増やしてしまったかもしれない。

 

プロにでも、駆け出しの時はある。

僕は、ちょうどその時の彼に出会っただけなのだ。

60歳(推定)から新たな仕事にチャレンジするなんて素敵じゃないか。

 

無事、目的地に着き、お会計をした。

がんばっている人に、「がんばって」と声をかけてはいけない、とどこかで聞いたので、

「また乗りますね」と言ってみた。

ちょっとだけ、彼は笑顔になってくれたようだった。

 

「釣りはいらねえよ」もやってみたかったが、それは似合わないのでやめておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真はイメージであり、実物と関係はありません。

 

Twitterやmixiの投稿にURLをつけるとき気を付けたいこと

 

TwitterやFacebook、mixiなどで、URLつきの投稿をすることってありますよね。

 

しかし、そのURLがPC、スマホ、ガラケーすべてに対応している場合が少なく、投稿したデバイスと見ているデバイスが異なると、クリックしても綺麗に表示できない場合が多いです。

例えば、

[blackbirdpie url=”https://twitter.com/#!/ossam/status/100113940981362688″]

PCやスマホ用のURLは、クリックしてもガラケーでは見れません。(もしくは無理やり変換されるか)写真ならまだ雰囲気は伝わりますが、企業サイトだとカッコ悪かったりします。

これまではPC&スマホのWEB、ガラケーのWEBは全く別世界だったので大きな問題にはならなかったように思いますが、TwitterやFacebook、mixiページなどのソーシャルメディアに積極的にURLを付与して情報を流すことが一般化してきて、2つの世界が混ざる機会が増えてきたのです。

ここに今、大きな問題を感じています。

 

デバイスごとの問題

PC→スマホ

スマホ→PC

はサイズは違えどお互い見ることができるので、大きな問題はありません。

 

しかし、

PC→ガラケー

スマホ→ガラケー

ガラケー→PC

ガラケー→スマホ

では、そもそもサイトが別であることが多いので、URLを表示できないか、無理やり変換するとレイアウトが崩れてしまうことがほとんどです。特に、mixiページのPVの主力は未だガラケーであるため、この部分に注意して運用する必要があります。

では、対策はあるのでしょうか?

 

対策(案)

1,サイト側でユーザーエージェントを振り分ける

デバイスがPCならPCサイトを、ガラケーならガラケー用サイトを、スマホならスマホサイトを表示。

→ベストチョイスと言えるが、企業のサイトはデバイスごとに別物として作られている場合が多いため、対応に多くの工数がかかりそう。

 

2,PC用、ガラケー用それぞれのURLをつけてつぶやく(手動w)

3つは多いので、スマホはPCと共通で我慢。

→ユーザーへの見栄えがよろしくない。手間がかかる。

 

3,短縮URLにリダイレクトを仕込み、クリックした段階で、デバイスごとに振り分ける?

bit.lyにデバイスごとのリダイレクト振り分け機能を追加したもの。

→こんなサービスはあるのかな?なかったら一緒に作ってみませんか?

 

また、良い方法あったら教えてください(´・ω・`)

大企業、ベンチャー以外の21世紀の働き方について(2/2)

 

先日、大企業、ベンチャー以外の21世紀の働き方についてという記事を書きました。

では、具体的にどんな方法があり得るでしょうか?

実現可能かは実験段階ですが、「社会の問題を解決する」のがベンチャーの役割だとしたら、こんなやり方もあるのでは、という案です。

 

 

 

 

 

 

フリーで活動することのメリットは前半に書いた通りですが、デメリットもしっかり認識した上でそれを解決する方法を考えたいと思います。

■フリーエージェントの欠点

一言で言うと、収入が不安定なことにより、短期的な仕事を受ける必要が出てきてしまい、創造性をなくしてしまうことだと想います。(前述の彼の場合は問題ないと思いますが)

仕事が安定しない

収入が安定しない

目先の仕事をこなす上に、事務作業もやる必要がある

本来やりたかった仕事ができない

結果がでない

(繰り返し)

※参考

フリーランスは良いことずくめじゃない–10個の誤解を打ち砕く(CNET)

日本版ITフリーランサーのデメリット

「フリーは、マッチョじゃなきゃできない」的な。

 

僕の考えるフリーであることのよさ

・個人は自由と自分らしさを保ちながら、仕事に責任を持つ。

・「組織への忠誠」に基礎を置く縦ではなく、「信頼」をベースに横へと張り巡らされた個人的ネットワークで仕事をする

・成功は、各人で定義する。だから、画一的な成功モデルは意味が無い。

参考:『フリーエージェント社会の到来』

 

しかし、物足りない点として、

「所属するチームがあり、チームで勝つ喜びがあること」

があります。

たとえばサッカーチーム。バルセロナのような世界のエースが集まる名門や、代表チームに所属することが自分の誇りとなるように。

 

フリーの創造性を活かすためのウイークタイズ(緩めのつながり)

そこで、こんな仕組みがあったらどうかと考えています。

この前ヤン渡邊と話していて出たイメージは、学生の時に所属していた創像工房 in front ofという映画・演劇プロデュース団体。

常時100名ほどが所属し、プロジェクトごとに脚本・演出・役者・音響・照明・舞台・制作などスタッフを集め、公演を行う。通常の劇団であれば年間4,5本が限界だが、プロジェクト単位で動くため、年間10−20本の企画が走る。幹事会と言われる組織により各企画は承認され実施されるため、一定のクオリティの担保、そして顧客データベースの共有などが行われ、シナジーを出している。

そして、組織のブランドが育つことにより、個人が活動しやすくなる。

所属して活動したことがあるOB/OGとしては、俳優の小出恵介、TBSの青木裕子アナ、大江健三郎賞を受賞した岡田利規、演出家の松居大悟(松田翔太・佐々木希主演の『アフロ田中』を監督)など。

 

これを実現するために、以下、マズローの欲求5段階説の「生理的欲求」「安全と安定」「所属」までを満たすシステムが作れればと思います。

あとの「承認」はその中で自分の存在感を示し、「自己実現」できる仲間を見つけられるチームであれば、と。

最終的には、この三角形の上部を広げ、四角形に近づく動きができないか、と考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

<system>

雇用契約は、フルタイム制と、フリーエージェント制を併用

  • フルタイム:月額固定給+ボーナス
  • フリーエージェント:ベーシックインカム+成果報酬

 

フリーエージェントには収入の安定性を確保

  • 所属するとベーシックインカムがもらえる(月10万円ほど?)+成果報酬
  • 組織のブランドとPRにより、仕事が集まる仕組み
  • ワークシェアがうまく機能し、年1回1ヶ月のバカンスが取得できる。

 

事務処理の軽減

  • 会社のアカウントを使用し、10-20%ほどの手数料を落とす
  • 経理面の処理、保険、年金など福利厚生を含めたバックオフィス業務を一括で引き受ける(重要ポイント)

 

<business>

仕事は受託と自社サービスを半々

  • 受託:しっかり結果をだしてリピート顧客を創る
  • 自社サービス:Labとして自社プロダクトを開発。営業はパートナーにお願いする。

 

<finance>

プライベートカンパニーでありつつ、リスク分散

外部資本は入れない

株式を公開せずに流動性をもたせる仕組み(メンバー含め)

スケールする事業があれば、人材とともに切り出して別会社化(こちらはStartup的で外部資本も検討)

 

ちょっと夢のような話ですが、まずは、ベースを創るところまでは可能だと考えています。

課題は、拡大させていく中でこの体制を維持できるかどうか。挑戦です。

一緒に考えてくれる方、募集!