僕が普段メディアを運営する際に、心がけている言葉があります。
それは、「ヒマなPVと忙しいPV」です。
ユーザーの行動を分析するときもそうですし、広告枠の設計をするときも同様です。
一般には、ユーザーを下記2つの視点から捉えて分析することが多いのではないでしょうか。
- 年齢、性別、地域などのデモグラフィックに基づくデータ
- 興味関心を反映するインタレストに基づくデータ
この2つは、広告主も、アドテクのプレイヤーも、データを集積することで捉えられるものだと思います。更に、ブラウザの閲覧履歴のデータなどがあれば、より高度なマッチングができます。最近のリターゲティング広告とかユーザーの追跡がすごいですよね。また、facebook広告などは非常に高度にターゲティングされた広告だと言えると思います。
ただ、一つ抜けている視点があって、僕はその要素がなにより大切だと考えています。それは、ユーザーがメディアを見ている時、「ヒマ」かどうか。ここでは、下記のように名づけます。
- メディアを見ている瞬間の状況を表す、タイミングに基づくデータ
特に、広告メディアを運営する場合は、ユーザーの心に余裕がないとバナーに目を向けてはくれません。よく広告主さんには、◯◯な属性で、こんな人だけにリーチしたい、と言われますが、属性によるターゲティングが必ずしも効果的とは限りません。彼らは、忙しく、広告には目を向けてはくれないからです。
例えば、TVのスポットCMを例に上げると、その番組のターゲットが正しかったとしても、ヒマな人は視聴し、忙しい人ほど録画してスキップしているはずです。
ヒマを上手く活用しているな、と思う事例
そんな中、ユーザーの導線上で、ヒマになるタイミングに上手く広告を出している事例もいくつかあります。
・完了画面広告
モバゲーでメッセージを送ったあとの画面や、何かに登録した後の画面など。アクションを完了したユーザーは、一瞬ヒマになります。その選択肢として、次の行動をおすすめする広告です。
ここには、完了した後にさらに日記を一覧でみるおすすめと、フッターに大きなゲームの広告が出ています。
※nanapiに「Mobage(モバゲー)」で日記を投稿する方法」という記事がたまたまあったのでそこから引用
・Exit広告
例えばアプリだと、ビヨンドさんのBEADなどが代表。アプリを閉じようとした時に出る広告。こちらもアプリを遊び終わって閉じようとしてユーザーにヒマが生まれた時に出る広告です。
・待っているとき広告
最近話題のアプリ広告では、なめこ栽培キットや、アルパカにいさんの広告設置が秀逸です。
アルパカを倒すと、やることがなくなってしまいます。その間に、広告を見て、アクションをする。ホントに上手く出来てるなあ。
何もすることがなくなる瞬間がコチラ。
うん、これはもう広告をみてヒマを潰すしかない。。
・待受広告
こちらはロックジョイのiPhone、androidの待受に表示される広告。
スマホは、多い人で1時間に5回も10回も開きますが、大体はヒマなとき。そこに、一つ目の提案として興味のある広告が出てくると、すぐにアクションにつながります。
以上、ヒマな時間に広告を出そうという、「ヒマなPV、忙しいPV」のお話でした。
試しに使ってみたい方はコチラよりインストールしてくださいませ。
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