選挙開票結果と若者の投票率について 〜池上彰さんを見ながら〜

 

選挙に行って来ました。自民圧勝でしたね。

昨日から今日はのTwitterやfacebook上は選挙の話題で持ち切り。あくまで1000-2000万人ほどの中、特に僕の友人やフォローしている人に限ってではあるが、政治への関心が高まっていると感じていました。当日は、投票所に行列ができているとところも多いと聞いていました。

しかし、蓋を開けてみると投票率は、今回は59%ほどと、前回を割ってしまった模様(NHKより)。誰が投票しても1票だとしても、周りで関心がある方の考えが深くなっているのは大きな意義があること。時間はかかるかも知れないけど、インターネット、モバイルを活用して、次以降の選挙で関心を高めることができればと考えている。

僕は学生時代より、政治には全くと言ってよいほど関心がなかった。昔のコトバで言うと、ノンポリで、音楽とか、映画とか、クリエイターで、政治や経済の真逆にいようと思っていた。日テレに入ってニュースの仕事をしていた時でさえも、ほとんど興味が持てなかった。なんか、固い部署だし、全員スーツだし、くらいに考えていた。

それが変わってきたのは、2年ほど前から。同期が2人、それぞれ熱海市議会議員、愛知県議会議員になったあたり。僕らでも積極的に表に立って、政治を動かすことができる、というのが身近になったから。

二人とは年何回か会って政治の話をするようになったし、むしろ熱海市議会議員のかまだんごとは毎週「ボケて」の打ち合わせをしながら生活保護の話になったり。まだ全然知識は足りないけど、ちょっとおもしろく感じれるようになってきた。

 

やっぱり、 若者が投票しないと変わらないって。

 

そこで、気になる投票率の推移だが、年齢が若いほど低い。そうなればなるほど、全年代の票が平等にカウントされる選挙では、候補者としては多くのターゲットに刺さる政策を押し出す傾向になる。

これは、我々20代、また自分たちの子供の世代以降にとって、圧倒的に住みにくい国が出来上がることを示している。

 

 

 

※出典:財団法人。明るい選挙推進協会

 

上記のグラフから読み取れることは、

・若年層になるほど投票率が圧倒的に低い。(前回ベースでは、60歳代は84%、逆に20代では49%)

・毎回の平均投票率は、全年代と、一定の年代で大きな差異はない

である。

そもそも、日本の人口構成は高齢者ほど多くなっていることを考慮すると、若者の意見が大きく反映されるようにするには、人口が少ない分、同じ投票率でも足りない。それ以上にならなきゃ。

池上彰さんがテレビ東京で好き放題やっていて非常に好感が持てますが、今年読んだ彼の本で政治への関心を具体的なレベルに高めることができたので、オススメです。

「池上彰の政治の学校」

投票率に関する部分の要点はこんな感じ。

【現状】投票しないやつが政治を悪くする

政治は、政治家ではなく、正しく投票してない国民がダメにした。デンマークは、近年投票率80%を切ったことがない。これを続けていくと、50年かけて正しい仕組みが出来上がる。

【改善策】国民が政治に関心をもつきっかけを創ることが大事

投票権を18歳からにしよう。例えば米国では、投票権が18歳からある。高校で模擬投票をやったりして、そのまま実践へ移ることができる。日本では、20歳からなので、その時点で引っ越して地元から離れていたり、関心が持ちづらい。

Teensopinionなんて10代は投票できないけど、意見を出していこう、なんて擬似選挙サイトも立ち上がっていて、意識のある層は自主的に動いている時代なので、ギャップを埋めたい。

 

新書でサクッと読めるので、小選挙区と、比例代表ってどう違うの?なんて人がいたらぜひ。