昨日、渋谷のとある場所でGoogle Glass(グラス)を触ってきました!
写真はサングラスを装着したバージョン。
iPhoneを始めとするスマホもそうでしたが、新しいデバイスは実際に出ている情報と体験した時のギャップが大きいです。触る前は正直ピンと来てなかったのですが、装着してみると色んなことがわかりました。
今回は1時間強、地図や翻訳、カメラやビデオ電話など主要な機能を試してみて、スマホとの比較で感じたことを書いてみます。
■Googleグラスインプレッション
1.手が空くのがすごい!
スマホは持ち歩けるコンピュータだけど、手が塞がる。ランニングしている時、料理しているとき、ゴルフしているときなどなど。スマホのアプリを使っているけど、どうも不便に感じる瞬間を解決できそうです。
2.音声認識が自然に使える!
スマホの場合は、コンピュータに話しかけること自体に距離を感じていました。もともと「タッチでの文字入力デバイス」であることが潜在意識にあるからだと思います。
一方、グラスは頭についていて、自分のパートナーに話しかける感じで”Ok glass”と言うのが気持ちいいです。
3.自分の視点で撮影出来るのがいい!
スマホでビデオ電話をすると、お互いの顔を見て話すことになります。しかし、グラスではお互いの視点を共有して通話します。よって、道を歩いている友人の視点でナビゲーションしたり、ショッピングしている彼女の服を一緒に選んだりと、より一緒にいる感覚を持つことができます。「視点の共有」がキーワードになりそうな気がします。
4.AR翻訳がすごい!
これは、グラスならではだと思います。現Telepathy One井口さんのセカイカメラがサービス終了とありましたが、スマホから街を覗くのは、グラスを手にした今ではちょっと無理があったな、と感じるほどです。目の前に見えているものに情報が加わっていく感覚は、グラスならではだなと思います。
例えば、海外に行った時の看板を翻訳する。置き換わるのはすごいです。翻訳される瞬間をvineで撮ってみました。目の前のスペイン語が、みるみる英語に置き換わる。これはグラスならではの感覚でした。
5.めんどくさくないのがすごい!
新しい技術が出た時、もう一歩突き抜けられないのは「めんどくささ」が大きな要因だと思ってます。今回は、両手が空くことで「スマホで流行りそうと思ったけど、何らかのめんどくささがあって流行りきれなかったもの」に注目したいと思います。
既に開発中のものもありますが、ゴルフのナビや、音声レシピ、街なかで使う翻訳関連サービス、ランニングやサイクリングのサポートetc… 僕なら、釣りに使うSonar(魚群探知機)がグラスで見えたら最高です。視点を動かさないで行いたいものに使うのがいいですね。
■ビジネスとしての可能性
facebookやtwitterを含むスマホのメディアは、「ヒマな時間」を取り込むことで、広告でのマネタイズ中心になってくると思います。ただ、グラスは現状だとずっとモニターを見ているのは現実的ではありません。そのため、「必要なときに使う」ツールになることが予想されます。すると、これまでの広告ビジネスはなかなか難しいかな、と思ったり。一方、街なかでの飲食店情報や、移動に関する情報はビジネスになりそうな気がします。また、前の人が着ている服をそのまま探して買える、とか。
より、ダイレクトな行動に関するものがビジネスになっていくのではないでしょうか。
■僕がやってみたいこと
せっかくなので、写真で一言ボケて(bokete)で面白いことできないかな、と考えてみました。例えばGoogleグラスをかけながらお題の写真を見ると、写真の下に今ヒットしているボケが見える、というもの。ギャラリーを借りて展示してみたらメディアアートとしていいな、と思います。同じことは既存のARの技術でできるんだけど、デバイスがGlassになることで体験が変わる、ということを実現させてみたい。
Google Glass Channelというブログで情報発信していくみたいですので、こちらもウォッチを^^
P.S.
サングラスを外すとこんな感じになります。いまのところ違和感あるもののの、ランニングや釣りの最中にしている分には、ああ、そういうガジェットなのね、という理解を得られそうなビジュアルだと思います。
自分の能力を拡張させてくれるような、人間に寄り添ってくれるコンピュータと言えそうです。スマホは対面だけど、グラスはウェアラブル、ってことですね。
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