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SMO宣言 ~ソーシャルメディアを整える~

 

近年、ソーシャルメディアのマーケティングへの活用が、
一定の認知を得てきたのではないかと思います。

 

 

今日は、僕なりのソーシャルメディア活用の一つの答えとして、ここにSMO宣言をします。

 

 

なぜSMM(ソーシャルメディアマーケティング)の中の、SMO(ソーシャルメディア最適化)か。

これまでの日本では、多くの場合ソーシャルメディアの活用は既存のマーケティング手法のオマケとして考えられてきたと思います。
キャンペーンにTwitterを使ったり、取り敢えずFacebookページをつくったり。

 

しかし、近年、その影響力が増え続けることにより、ソーシャルメディアが検索エンジン対策と同じく欠かせないものになって来たことを実感しています。
結果、ソーシャルメディアはただマーケティングにスポットで使うだけでなく、
SEO(サーチエンジン最適化)と同じく、常日頃から「最適化する」べきものになってきたと思うのです。

 

長谷部選手の言葉を借りれば、

『鍛えるものではなく、整えるもの』


 

 

 

 

 

そう、ソーシャルメディアを整えるのです。

 

 

 

SMO宣言目次

 

  1. 「ソーシャルメディア」とは何か
  2. SMOの重要性 ~SEOとの使い分け~
  3. SMOとは具体的にどんなものか
  4. SMOの実践方法
  5. 謝辞

 

 

1,「ソーシャルメディア」とは何か

 

Wikipedia(英語版)によると、

Social media are media for social interaction, using highly accessible
and scalable communication techniques. The term refers to the use of
web-based and mobile technologies to turn communication into
interactive dialogue.

ソーシャルメディアは、社会的インタラクションのためのメディアである。
誰でもアクセスできて、スケールしやすい技術が使われている。
コミュニケーションをインタラクティブ(双方向)なものにする、Webやモバイルベースのサービスにおいて使われる言葉である。

 

もっと具体的に言うと

  • Twitter
  • Facebook
  • mixi
  • Linkdin
  • blog

など。

つまり、コミュニケーションがインタラクティブになり、

インターネット上で情報がシェアされやすい社会が出来上がってきた、ということです。

 

 

 

2,SMOの重要性 ~SEOとの使い分け~

 

GoogleやYahoo!で検索をする人は、SEOやリスティング広告でサイトに連れてくることができます。
しかし、ユーザーに検索という行為が起こらなければ、彼らがサイトに辿り着くことはありません。

そこで、最近注目されているのが SMO(Social Media Optimization)です。

SEOからSMOへ

 

SEOが検索エンジン最適化なら、SMOはソーシャルメディア最適化。
つまり、「ソーシャルメディア上でのコンテンツの流通を最適化すること」です。

 

最近、こんな実感を持ったことはありませんか?

  • TwitterやFacebookなどで、よく自分好みの記事を見つける。
  • 知りたいことがあったので検索せずにTwitterにポストしたら答えが返ってきた。
  • この記事を友達に共有したい、と思ってツイートボタンを押した。

これらは、私たちの共感が引き起こしている行動です。

 

上記を見てわかるように、ユーザーがソーシャルメディア上で過ごす時間が加速度的に増えています。
昨年には Facebook が Google を訪問者数で抜き、滞在時間もソーシャルメディアにシフトしています。

Googleからfacebookへ

 

さらに、メジャーな各サイトへの流入が、Googleを上回る 状況になっています。
(現状の日本はUSと比較するとまだ少ないですが)

つまり、ユーザーの時間が検索からソーシャルメディアへ移っており、

これからその流れが加速するため、SEOのみではなく、SMOが大切になるのです。

(検索数は依然として増え続けているので、SEOが重要でなくなるという訳ではありません)

 

Google が昨年 Twitter ライクな Google Buzz をリリースしたり、

最近は露骨に Facebook ライクな SNS、Google+ をリリースしようとしていることからも検索からソーシャルにトラフィックが移りつつあり、

Google が焦っていることが伺えます。

 

日本では Facebook はまだ一般には普及していませんが、

Twitter は既に一般にまで普及していると言っても過言ではなく、

サービス提供者側としてもSEOだけでなくSMOも考えなければいけない時期に入ったといえます。

 

 

 

3,SMOとは具体的にどんなものか?

 

初出はOgilvy Public Relations社のRohit Bhargava氏が提唱した概念です。

Wikipediaより

Social Media Optimization (or SMO or Social SEO) is the methodizationof social media activity
with the intent of attracting unique visitors to website content.
SMO is one of many online methods of website optimization.

SMOは、Webサイト最適化手法の一種で、ソーシャルメディアからのトラフィックを増やすために最適化を行うことです。

 

これは2006年に提唱され、大きく5つの項目がSMOにおいて重要な要素として挙げられています。

  1. Increase your linkability コンテンツの魅力などによってリンクを貼られる可能性を増やすこと
  2. Make tagging and bookmarking easy タグやブックマークに追加してもらいやすい仕組みを作ること
  3. Reward inbound links リンクのインセンティブを高めること。パーマリンクやトラックバックの表示など
  4. Help your content travel コンテンツの形態を変えてWeb以外のところに持ち出せるようにすること
  5. Encourage the mashup 他のサービスとの組み合わせを推進すること

出典:Influential Marketing Blog: 5 Rules of Social Media Optimization (SMO) 
日本語訳:SMOとは 「ソーシャルメディア最適化」 エスエムオー: – IT用語辞典バイナリ

 

 

そして、2010年に下記のようにリニューアルされています。

  1. Increase your linkability Create shareable content シェアされやすいコンテンツをつくること
  2. Make tagging and bookmarking easy Make sharing easy シェアされやすい仕組みを作ること
  3. Reward inbound links Reward engagement エンゲージメントするインセンティブを高めること
  4. Help your content travel Proactively share content 積極的にコンテンツをシェアすること
  5. Encourage the mashup Encourage the mashup マッシュアップ(これは変更なし)

 

こちらでは、「SHARE」という概念が大きな要素を占めるようになっています。
2006年のブログのトラックバック時代が進化し、Facebook の Likeボタン や Tweetボタン などの仕組みが充実してきたことも背景にあると思います。

出典:Influential Marketing Blog: The 5 NEW Rules Of Social Media Optimization (SMO)

 

 

4,SMOの実践

 

SMOを下記の5つのポイントに基づき、実践に移します。

  1. シェアされやすいコンテンツをつくること
  2. シェアされやすい仕組みを作ること
  3. エンゲージメントのインセンティブを高めること
  4. 積極的にコンテンツをシェアすること
  5. マッシュアップすること

1. シェアされやすいコンテンツをつくること

検索からの流入では、GoogleやYahoo!のエンジンに引っかかりさえすれば、コンテンツの質は強く求められない時代でした。
(近年、スパム排除のために検索エンジン側も質を重視する方向性にシフトしています。)
しかし、ソーシャルメディアでアクセスを得るには、人がシェアしたくなるほどのコンテンツが必要です。

 

2. シェアされやすい仕組みをつくること

数年前までは、面白いサイトや記事、動画があったらメールで送ったり、Twitter にリンクを貼ったり、Youtube に上げたりしていました。
これは、シェアする側にとって手間のかかるものだったと思います。

しかし、近年 Facebook の Like や Sendボタン、Tweetボタン をはじめとして、コンテンツにシェアする「構造」を導入することで、この流れが早くなりました。

シェアしやすくするために、ブログのサイドバーや記事のフッターに Likeボタン や Followボタン を付け、定期購読してもらいやすくするなどの方法があります。

 

3. エンゲージメントするインセンティブを高めること

エンゲージメントは、日本語では「絆(きずな)」と表現されることもあります。人または企業と、ユーザーの結びつきのことです。
ユーザーに情報を見てもらうだけでなく、実際にアクションをとってもらうことで絆は生まれると言われます。

Facebookページを運営したことのある方は、管理画面で「エンゲージメント率」という項目を見たことがあると思います。
エンゲージメント率とは、どれだけのファンがアクションをとったかの割合です。

例えば、100人のファンがいるページのポストに対して7人がいいね!を押し、3人がコメントを書いた場合であれば、エンゲージメント率は10%になります。

 

しかし、ユーザーにもモチベーションがなければエンゲージメントは起こりません。

「そのブランドが好きなこと」に加え、「お得なこと」や「有益な情報」など、ユーザーにメリットを提供する姿勢が大切です。

 

例えば、Facebookでファンになったらキャンペーンに参加できる特権を与える、などです。

また、FacebookやTwitterでログインすることで、特別なコンテンツを見せる、といった事例もあります。

 

 

4. 積極的にコンテンツをシェアすること

自分、あるいは自社のTwitterアカウントやFacebookページで積極的に情報をシェアし、議論をファシリテートするのも有効です。

例えばFacebookやTwitterにおける富士急ハイランドさんは、

「お客さんが喜ぶネタの提供」「お得なキャンペーン」の積極的なシェアにより、

お客さんとのエンゲージメントを作っているのでは、と思います。

富士急ハイランドFacebookページ

 

 

5. マッシュアップすること

自分、または自社が出したコンテンツが、ソーシャルメディア上でリミックスされていくことを許容すること。

それが、ソーシャルメディア上にコンテンツを出す上で重要な要素となります。

 

ちょっと前に流行ったメントスコーラも許容から生まれていると思いますし、

Twitter上でのトヨタ、日産、ホンダ ~競合メーカー同士の歴史的やりとり~

もマッシュアップと言えるのかもしれません。

 

 

 

5,謝辞

 

この記事は、僕がリスペクトするデザイナーである@stocker_jpさんとのコラボ記事に加筆修正したものです。

[連載]WordPressでWebサービスを作る方法(7:ソーシャルメディアマーケティング)

SMOの力もあり、100のLike、200のTweet、500のはてブを頂くことができました。

今回、僕が自身が日常仕事にしているSMOとは何かを改めて考える機会を得ることができ、感謝しています。

ありがとうございました。

 

 

 

 

SMOでは、とにかくコンテンツが大事で、人に伝えたくなるコンテンツを提供し続けないと生き残ることは難しい と思われます。

大切なのは「コンテンツの質」です。

そして、それをシェアするシカケであるソーシャルメディアを整えることが、必須となるでしょう。

SMOの概念について興味を持たれた方は、TwitterやFacebook、もしくは下記formからご連絡くださいね。

CONTACT

 

 

7/20にオプトさん、Overtexさんとセミナーやります。無料、先着60名さま限定!

お申し込みはコチラ→http://atnd.org/events/17670

 

 

 

 

「Facebookって何?」を美容師の女の子に説明する方法

 

僕がいつも髪の毛を切ってもらっている美容師さん(20代女性)に、

「Facebookって何?」

って聞かれたんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おお、結構浸透してるんだな、って思いました。

 

で、

「7億人が使ってる、実名のSNSだよ」

と回答しました。

 

「え、全然ピンとこないんだけど・・・」

 

あ、そうか。

mixiとかやってないと、分からないのね。

20代普及率が半分くらいとしても、まあそうだよね、と。

 

 

で、

 

「元々ハーバード大学の顔写真入りの名簿で、

それが他大学へ広がり、大人にも広がり、世界に広がって、

7億人が使うようになったんだ」

 

と答えたら、

 

「なるほど!」

 

となったんです。

 

 

そして、今の日本では、

・先に大人が使い出して

・7億人に釣られて企業も乗っかってきて

・電通が提携してブームを仕掛けて

 

「なんかFacebookはビジネスに使えるらしい」という評判が出来上がってるんだな、

というギャップを認識したわけです。

 

 

使うのはユーザーだから、

まずは「名簿」っていうのを忘れずに使えたらいいな、と思います。

 

 

人が、Likeボタンを押してしまう3つの理由

 

近年、あらゆるコンテンツにLikeボタン、Tweetボタンをはじめ、

ソーシャルメディア連携のボタンが付いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年7月時点で、1日に押されるLikeの数は30億回という発表があったので、

毎日、1人あたり10回近くは「Like」しているはずです。

(いまは50億回/dayくらいになっているのだろうか)

 

日本ならTwitter、はてブ、mixiチェックなど、様々なソーシャルボタンが押されています。

僕は毎日10個位はLikeボタンを押しているし、このブログにも付けています。

 

 

でも、こんな声も聞こえてきます。

ボタンって押すと、いい事あるの?

 

 

 

有るか無いかと言えば、すぐには無いと思います。

でも、みんなが押しているのにはいくつかの理由があるはず。

 

 

3つの理由を考えてみました。

 

 

1,コンテンツの作者を応援したい、敬意を示したい

 

コンテンツを作っている人からすると、共感を得られるのは嬉しいことです。

例えばブログなら、コメントを書くのは日本人にとってハードルが高いようですが、

Likeボタン、Tweetボタンは気軽です。

 

簡単な応援ならしよう、ということですね。

今後は、Grow!などに代表される、より直接的な応援にも期待しています。

 

 

 

2,「いいね」と感じたことを、友達に知らせたい

 

Likeボタンを押せば、そこに自分のスタンプを押すことができます。

Tweetすれば、それが自分のフォロワーに広がります。

おしゃべりのように、自分がいいな、と感じたことを人に伝えるのは、

人間の本能なのかもしれません。

 

 

 

3,人は、ボタンがあると押したくなる。

 

例えば、マクドナルドのドリンクの容器。

 

 

 

 

 

 

 

これ、押しちゃうでしょ?

 

 

プチプチくんも。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは。。。

 

 

ご想像にお任せします。

 

 

どうやら、人はボタンを見つけると、

押さずにはいられないようです。

 

以上。

 

 

 

Twitterは情報のネットワーク、Facebookは自分の分身と考えています。

インターネット上に、自分が登場でき、コミュニケーションできる。

その入り口となるボタンを、僕らは押していくのでしょう。

 

 

せっかくだから、LikeかTweetしてみてね♪