『断る力』以来、3年ぶりにカツマーこと、勝間和代さんの本『「有名人になる」ということ』を読みました。
僕の母も和代なので、どうもお母さんに見えてしょうがないのですが、中身は全く別物です。
思えば3年前はHALOを創ってまもなく、割とストイックにインプットを繰り返しては、活動をしていました。 僕自身、自転車通勤というのもあり、男性ながらカツマーに近い思想をもっていたのかもしれません。でも、やってみると疲れますし、嫁や周囲にもストレスを与えていたのでは、と反省しています。
5年くらい同じ業界の仕事をし、200冊くらい良い本を読むと、ひと通りのビジネススキルのベースとなるものが身につき、アウトプットも効率的に出せるようにはなりました。すると、自然と力が抜け、結果がでやすくなってきました。(もちろんまだまだですが、新卒から2年目くらいの時と比べると雲泥の差です)
僕自身、勝手に終わコンだと思っていた勝間さんですが、今回の赤裸々で正直な文体には非常に共感を持てました。これまでのただストイックに見える、常人には無理なやり方とは異なり、まるで成長の記録のようなストーリーを感じました。
まずは、本のまとめを。
カツマー的有名人とは
・人生の98%は運で決まり、その運とは人付き合いで決まる。
・有名になるためには「この人なら応援したい」「サポートしていきたい」と強く願って集まってもらえる
・テレビのギャラ=視聴率に反映されるか:文化人カテゴリだと、1番組5−20万円。タレントなら100万円くらいもある。
・自分が得た利益を、周りの人が楽しく仕事をできるように配分する
・批判を受けることは日常であり、余程のことがないかぎり「スルーする」ことが重要
上記は割と一般的な情報ですが、下記はこれまでの「戦略的な」カツマー本にはなかった記載ではないでしょうか。
新たなカツマー像
・確率的に高い勝算があるものにチャレンジしつづける。正しいことをしていれば、中長期的にはかならず結果が出る。
・自分が心から大好きなことを表現すると、結果は後からついてくる。
・成功と幸せの因果関係は、「成功→幸せ」ではなく「幸せ→成功」である。
この部分の、決してストイックにゴールを求めるのではなく、好きな事を、力を抜いてチャレンジし続ける、という方法論に共感しました。
では、彼女はどうやって「有名人」になっていったのでしょうか?
ミッションと、発揮すべき強み
勝間和代のミッションと達成の経緯
ミッションは「多様性を互いに認め合い、慈しみ合える社会の実現」
→「自分が自由であること、自分の学習意欲を満たすため」と考えていたら、自然と有名になっていった。
勝間和代の強み
・概念的なものを言語化する力。執筆、出演などに生きる
・ITを活用する力
・ファイナンスの知識、経験
・自転車、バイクなど学び、実践する力
・女性(美人過ぎない)
プロダクト=自分の強みを活かして提供する価値
なにか思いついたことを比喩にしたり、人がもやもや考えていること、なんとなく考えていることをフレームワークに落とす
→大前研一さんのようにフレームワークを使うが、より若い人に親しみやすく。
→神田昌典さんのように実践的だが、ITを全面に押し出す。
これを、ブログ→書籍→メディアへの取材記事→出演etc…という順に売りだしていく。
なるほど、「有名」の度合いは人それぞれありつつ、各人のブランディングに生かせそうです。でも、上っ面のブランディングと中身とのバランスは非常に大事。今、友人知人を含めたゆるめの5000人くらいの輪には非常に満足しています。でも、100万人、1000万人の前に出ることで力をもらえることもあるんだな。
押し付けじゃなくて、応援される自分であること。規模はどうであれそうでありたいと思います。