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Twitterやmixiの投稿にURLをつけるとき気を付けたいこと

 

TwitterやFacebook、mixiなどで、URLつきの投稿をすることってありますよね。

 

しかし、そのURLがPC、スマホ、ガラケーすべてに対応している場合が少なく、投稿したデバイスと見ているデバイスが異なると、クリックしても綺麗に表示できない場合が多いです。

例えば、

[blackbirdpie url=”https://twitter.com/#!/ossam/status/100113940981362688″]

PCやスマホ用のURLは、クリックしてもガラケーでは見れません。(もしくは無理やり変換されるか)写真ならまだ雰囲気は伝わりますが、企業サイトだとカッコ悪かったりします。

これまではPC&スマホのWEB、ガラケーのWEBは全く別世界だったので大きな問題にはならなかったように思いますが、TwitterやFacebook、mixiページなどのソーシャルメディアに積極的にURLを付与して情報を流すことが一般化してきて、2つの世界が混ざる機会が増えてきたのです。

ここに今、大きな問題を感じています。

 

デバイスごとの問題

PC→スマホ

スマホ→PC

はサイズは違えどお互い見ることができるので、大きな問題はありません。

 

しかし、

PC→ガラケー

スマホ→ガラケー

ガラケー→PC

ガラケー→スマホ

では、そもそもサイトが別であることが多いので、URLを表示できないか、無理やり変換するとレイアウトが崩れてしまうことがほとんどです。特に、mixiページのPVの主力は未だガラケーであるため、この部分に注意して運用する必要があります。

では、対策はあるのでしょうか?

 

対策(案)

1,サイト側でユーザーエージェントを振り分ける

デバイスがPCならPCサイトを、ガラケーならガラケー用サイトを、スマホならスマホサイトを表示。

→ベストチョイスと言えるが、企業のサイトはデバイスごとに別物として作られている場合が多いため、対応に多くの工数がかかりそう。

 

2,PC用、ガラケー用それぞれのURLをつけてつぶやく(手動w)

3つは多いので、スマホはPCと共通で我慢。

→ユーザーへの見栄えがよろしくない。手間がかかる。

 

3,短縮URLにリダイレクトを仕込み、クリックした段階で、デバイスごとに振り分ける?

bit.lyにデバイスごとのリダイレクト振り分け機能を追加したもの。

→こんなサービスはあるのかな?なかったら一緒に作ってみませんか?

 

また、良い方法あったら教えてください(´・ω・`)

節電スマートフォンアプリ大賞の審査員を務めさせていただきました

 

先日、経済産業省・資源エネルギー庁がApp DIME上で主催する『2011節電スマートフォンアプリ大賞』の審査委員を務めさせていただきました。

アーキタイプの中嶋さん、アジャイルメディア・ネットワークのカイさん、android女子部の方々と議論し、僕自身も刺激をいただきました。

 

■「2011節電スマートフォンアプリ大賞」とは?
現在、日本国内で急速に普及しているスマートフォン。そのアプリの中にも節電に関わるコンテンツが日々増えています。それらのアプリを制作する開発者を応援するとともに、広く一般のスマートフォンユーザーに節電アプリを啓発することで、節電意識を高めることを目的とした賞です。

ノミネートされた10作品を節電への意識付け・動機付け、ユーザビリティ(使いやすさ)、デザイン性、機能性、独創性の5項目において5段階で評価。単に情報公開だけでなく、節電意識を高めるもの、節電アクションがおこせるアプリに注目が集まった。

 

10個のアプリを審査したのですが、項目ごとに真剣に見ていくと、こちらも学ぶことが多くありました。

 

・まずDLしたくなるか、そして開いた瞬間にTAPしたくなるか

→アイコンから説明文、そしてボタンのサイズや配置、配色がユーザーにとってわかりやすく、親切か

・アプリの目的を達成するために、人を動かすことができるサービスデザインがなされているか

→ユーザーをモチベートするアプリ上の仕組みがあるか

・節電の意識を広めるコミュニケーションデザインがなされているか

→自分で使うだけでなく、そのアクション誰かに伝えたくなる設計がされているか。(Twitter、Facebookとの連携も含めて)

などなど。

 

スマートフォンのアプリだけで節電ができるわけではないけれど、それぞれの業界からアイデアを出し、アクションしていくきっかけになることが大事だと考えさせられました。

また、今回は企業から、個人デベロッパーまで横一線にならんでのコンテストということで、サッカーだと天皇杯みたいな(わかりづらいかw)印象でエキサイティングでした。

 

※写真はApp DIMEより(左からイセオサム、中嶋さん、カイさん)

 

受賞作はコチラ→『2011節電スマートフォンアプリ大賞』

節電.go.jp http://setsuden.go.jp/
小学館App DIME http://www.appdime.jp/
ネットアクション2011 http://netaction.openlabs.go.jp

※2011節電スマートフォンアプリ大賞は、内閣官房、総務省、文部科学省、経済産業省が共同で呼び掛けている、震災からの復興に向けた運動をネットから起こして行く「ネットアクション」のスタートとして実施されました。

 

 

来月発売の小学館『DIME』にも掲載されるようです。その頃には季節もちょっと秋になっているはずですが、季節ごとの節電法を考えていきたいと思います。

 

大企業、ベンチャー以外の21世紀の働き方について(1/2)

 

今回は21世紀の働き方について。

人類の働き方は産業に合わせて変わっていくべきで、その環境を整えるのが企業の役割でもあるのではないか、という問題提起です。

 

ITを活用して、早く、よいサービスが世の中に出る態勢は整ってきました。日本でもちょっと前に比べれば格段に起業しやすくなっていますし、前例もできてきて、お金も集めやすそうになったな、と感じます。

 

例えば、シリコンバレーで言われる”Startup”という考え方は、良いサービスを最速で生み出すためのエコシステム。

しかし、ワークスタイルに関しては旧態依然のまま、と考えられます。(まだ中身をこの目で見たわけではないですが、ひとつの場所に集積することによるメリットを打ち出したり、ファクトリー形式でガツガツ開発をする、というイメージ。もちろんインフラやコミュニケーション面では進化は続いています)

では、そのやり方で得られるものは何でしょうか?

 

■”Startup”をやるにあたって得られるモノ

・新しいサービスを

・仲間と一緒に

・圧倒的なスピード感とグローバルなスケール

・巨額の投資とリターンを得て(IPOの場合も、時にはバイアウトも)

・世界にインパクトを与える社会的意義

→”資本主義”的に、非常にエキサイティングな面は魅力的です。

 

■みんなが成功できるのか?

しかし、この超資本主義的スタイルで成功できるのは、全体で1%にも満たないと想います。

チャレンジの機会が何度もあったとしても、皆が事業のスケールを求める限り、必要なWinnerの数は限られます。

例えば、ソーシャルネットワークが世の中に3つもあれば十分なように。

 

もともと資本主義はそのような仕組みと捉えていて、理解している方問題ないと思います。しかし、このスタイル以外の起業の仕方がもっと広がっても良いのではないでしょうか?

 

例えば、イタリアは人口が4700万人で、企業の数が2000万社というデータby『イタリア人の働き方』

また、USでも人口の1/4がフリーエージェントである、というデータby『フリーエージェント社会の到来』

(フリーエージェントを3種類に分類すると、1650万人のフリーランス、1300万人のミニ起業家=法人化したフリーエージェント、350万人の臨時社員=意図しないフリーを含む、となります)

 

HONDAやSONYを目指せ、というMade in Japanが世界に出てもう一度2位を目指す、といった意義とは別に、働きやすい社会を追求することが、工業国として既に世界のトップを一度とった国にとって必要な方向性なのでは、とも思います。

(これが、実はUSが持つもう一つの側面でもあり)

 


■フリーエージェント宣言

「安定を求めるなら大企業」という信仰がありますが、そこで短期的な金銭面の安定と、親戚の顔を立てる以外に何を目的としているのでしょうか?

やりたい仕事や、学びたいスキルが明確であれば問題ありません。しかし、ぶら下がっているだけだと、毎日9時に出社、残業して20時に帰宅、仕事には興味が持てず、職場は話の合わないおじさんだらけ、有給がとれず、バカンスもない。ストレスでうつ病になる方も、という面もあります。

(僕は大企業、ベンチャーと企業勤めを2社、創業2回、フリーでの仕事をちょっとずつ経験したので、その良い面、悪い面は実感値としてあります。なにしろ、毎月割と良い給料が入ってくる、素晴らしい仲間がいるというのは素晴らしい環境です)

 

だから、就職、起業以外の選択肢として、「フリーエージェント」に関しても、環境を整えていくべきところなのかなと感じています。

 

そのひとつは、ハロのHPを作ってもらっている、フリーエージェントの彼のtweetがキッカケでした。

[blackbirdpie url=”http://twitter.com/#!/u_furuya/status/101601097445146624″]

 

“Startup”という、資本を集めて最速で世界を変えるサービスを出す、という流れはできつつあります。これは素晴らしいことです。しかし、一方でフリーエージェントという働き方も定着しつつあり、僕らはその恩恵を受けています。だから、その可能性について考えてみたいと思ったのです。

 

■フリーエージェントの欠点

一言で言うと、収入が不安定なことにより、短期的な仕事を受ける必要が出てきてしまい、創造性をなくしてしまうことだと想います。(前述の彼の場合は問題ないと思いますが)

仕事が安定しない

収入が安定しない

目先の仕事をこなす上に、事務作業もやる必要がある

本来やりたかった仕事ができない

結果がでない

(繰り返し)

 

もちろんスキルがあれば問題ないのですが、一部の人を除いてこんな課題が出てくると思います。

だから、それを解決するプラットフォームとしての組織や考え方があると良いな、と考えています。

 

■フリーエージェントを支える考え

ゴールはIPOでも、バイアウトでもない、21世紀を象徴する会社。

プレイヤーに 一定の安定を提供することで、創造性を担保できるプラットフォーム。

そんなものに価値があるのか?

20年前ならあまり価値は感じられなかったと思いますが、全員がWinnerになれない、経済が停滞している時代には必要な機能だと思います。

 

できるやつは、フリーランスでも会社でもやっていける。

しかし、それは全体の1割にもみたないだろう。だから、スーパースターじゃない人が楽しく過ごせる社会を。

そのためのプラットフォームをつくってみたい。

 

たとえば、

  • 学校のように、所属するもの
  • 組織のブランドがあり、仕事がまわってくる
  • 人がいて、コラボができる
  • 事務作業などをまとめてやってくれる
  • Co-workできる空間がある

つまり、自己実現ができるプラットフォームで、働きながら学ぶことができる場所。

 

freelancer.comのような、グローバルで個人が戦うための受注プラットフォームはあります。

しかし、これこそ価格の逆オークションで、過酷な競争社会。自分のブランドを創るには相当な努力が必要そうです。

 

次回は、フリーエージェントを支えるプラットフォームの具体案について書きます。

 

 

これらの思想はドラッカーやダニエル・ピンク、ジャック・アタリの本が参考になります。
彼らに関しては、10年ほど前からこの思想を日本に対しても提言していたことが興味深いです。

後編はコチラ

 

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Wondershakeで心が揺れる日常を!

 

Wondershakeをリリースしたばかりの鈴木仁士(@Doubles9124)くんとランチをしました。

 

使ってみての感想などをフィードバックしつつ、想いと働き方について聞いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■Wondershakeを作る目的

 

日常を面白くしたい!

心が揺れる体験を作り出したい!

 

〜本人より〜

Wondershakeがあった結果、街に出向くことが面白くなるとか、大学に行く事が面白くなるとか、

人々の毎日の意識が変わってくると感じています。

近くにいたけど見えなかった可能性/価値を可視化するのが自分達の役目だと認識しています。 

 

※Wondershakeの”shake”は心が揺れる、という意味だそう。

 

 

■僕が共感する、サービスの面白いところ

その場所にいる人の興味が可視化されることにより、当たり前の場所が面白くなる。

いつもの場所で、非日常の出会いがある。

 

面白いサービスは沢山あるんだけど、使われるのはやっぱり日常で使える物。

いつもの生活が面白くなる、というところに共感します。

イベント用にもよさそうだね、という話もしたんだけど、

それは「非日常をさらに面白く」で、あくまで「日常を面白く」なところがいいなと。

 

 

 

■実際にこの1週間で起こったユーザーのアクション(ヒアリングベース)

・Wondershake上で出会って、飲みに行った。

・その場所やレストランに詳しい人が、料理を教えてくれた。

・友達とグループメッセージングサービスとして使った。

etc…

 

同じ興味を持つ人が、繋がっている。

それは、これまでのソーシャルグラフのもう1レイヤー上、

インタレストグラフでの関係性が実際に見えるようになった、という事の現れだと思う。

 

 

■サービスのコアとなるもの

 

「自分へのタグ付け、それが出会いへのキーだ。」

 

Tasteタグは、自分の興味関心のみならず、自分のプロフェッショナルを示すこともできる。

場所と、その瞬間が大事で、フォローや、フレンドという概念はおかない。

ソーシャルグラフはフェイスブックを活用し、本サービスでは持たない。

 

タグに特化することで、見えてくる世界が楽しみだ。

デザインもいいし、オリジナルのタグが増えてきたら集めたい。

人がつながるきっかけになるんですね。

 

 

■今後は?

趣味(Taste)、時間、場所をベースにサービスを拡張していく。

今のメインの利用場所はお店を想定しているが、今後はイベント会場や、職場も。

しかし、「いつもの場所」がベースであることは忘れず、というのが印象的だった。

このグラフィックにもその想いが現れていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

※公式マニュアルby @little_shotaroさんはコチラ

http://www.littleshotaro.com/archives/1149

 

 

 

 

■起業という働き方

鈴木くんは現在大学4年生。

各メディアでも報道されている通り、今年、USに会社を登記する予定だ。

 

大学を卒業してから、本来僕らには沢山の選択肢がある。

が、90%くらいの人がシューカツ一本なのでは無いだろうか。

もちろん、やりたい事を見つけることは本当に難しい。

彼のように、「自分で決め、仲間を集める」のは一つの才能だとも思う。

 

だから、彼のように起業するもよし、もちろん企業で働くもよし。

でも、マジョリティ以外が「変わり者」なのではなくて、多様性を受け入れられる僕らになれたらいいな、と思う。

 

日常では起こりえない出会いがWondershakeで起こることを!

 

彼には、”魅力”というタグが付いているからいろんな人に助けてもらえると思う。

 

SMO宣言 ~ソーシャルメディアを整える~

 

近年、ソーシャルメディアのマーケティングへの活用が、
一定の認知を得てきたのではないかと思います。

 

 

今日は、僕なりのソーシャルメディア活用の一つの答えとして、ここにSMO宣言をします。

 

 

なぜSMM(ソーシャルメディアマーケティング)の中の、SMO(ソーシャルメディア最適化)か。

これまでの日本では、多くの場合ソーシャルメディアの活用は既存のマーケティング手法のオマケとして考えられてきたと思います。
キャンペーンにTwitterを使ったり、取り敢えずFacebookページをつくったり。

 

しかし、近年、その影響力が増え続けることにより、ソーシャルメディアが検索エンジン対策と同じく欠かせないものになって来たことを実感しています。
結果、ソーシャルメディアはただマーケティングにスポットで使うだけでなく、
SEO(サーチエンジン最適化)と同じく、常日頃から「最適化する」べきものになってきたと思うのです。

 

長谷部選手の言葉を借りれば、

『鍛えるものではなく、整えるもの』


 

 

 

 

 

そう、ソーシャルメディアを整えるのです。

 

 

 

SMO宣言目次

 

  1. 「ソーシャルメディア」とは何か
  2. SMOの重要性 ~SEOとの使い分け~
  3. SMOとは具体的にどんなものか
  4. SMOの実践方法
  5. 謝辞

 

 

1,「ソーシャルメディア」とは何か

 

Wikipedia(英語版)によると、

Social media are media for social interaction, using highly accessible
and scalable communication techniques. The term refers to the use of
web-based and mobile technologies to turn communication into
interactive dialogue.

ソーシャルメディアは、社会的インタラクションのためのメディアである。
誰でもアクセスできて、スケールしやすい技術が使われている。
コミュニケーションをインタラクティブ(双方向)なものにする、Webやモバイルベースのサービスにおいて使われる言葉である。

 

もっと具体的に言うと

  • Twitter
  • Facebook
  • mixi
  • Linkdin
  • blog

など。

つまり、コミュニケーションがインタラクティブになり、

インターネット上で情報がシェアされやすい社会が出来上がってきた、ということです。

 

 

 

2,SMOの重要性 ~SEOとの使い分け~

 

GoogleやYahoo!で検索をする人は、SEOやリスティング広告でサイトに連れてくることができます。
しかし、ユーザーに検索という行為が起こらなければ、彼らがサイトに辿り着くことはありません。

そこで、最近注目されているのが SMO(Social Media Optimization)です。

SEOからSMOへ

 

SEOが検索エンジン最適化なら、SMOはソーシャルメディア最適化。
つまり、「ソーシャルメディア上でのコンテンツの流通を最適化すること」です。

 

最近、こんな実感を持ったことはありませんか?

  • TwitterやFacebookなどで、よく自分好みの記事を見つける。
  • 知りたいことがあったので検索せずにTwitterにポストしたら答えが返ってきた。
  • この記事を友達に共有したい、と思ってツイートボタンを押した。

これらは、私たちの共感が引き起こしている行動です。

 

上記を見てわかるように、ユーザーがソーシャルメディア上で過ごす時間が加速度的に増えています。
昨年には Facebook が Google を訪問者数で抜き、滞在時間もソーシャルメディアにシフトしています。

Googleからfacebookへ

 

さらに、メジャーな各サイトへの流入が、Googleを上回る 状況になっています。
(現状の日本はUSと比較するとまだ少ないですが)

つまり、ユーザーの時間が検索からソーシャルメディアへ移っており、

これからその流れが加速するため、SEOのみではなく、SMOが大切になるのです。

(検索数は依然として増え続けているので、SEOが重要でなくなるという訳ではありません)

 

Google が昨年 Twitter ライクな Google Buzz をリリースしたり、

最近は露骨に Facebook ライクな SNS、Google+ をリリースしようとしていることからも検索からソーシャルにトラフィックが移りつつあり、

Google が焦っていることが伺えます。

 

日本では Facebook はまだ一般には普及していませんが、

Twitter は既に一般にまで普及していると言っても過言ではなく、

サービス提供者側としてもSEOだけでなくSMOも考えなければいけない時期に入ったといえます。

 

 

 

3,SMOとは具体的にどんなものか?

 

初出はOgilvy Public Relations社のRohit Bhargava氏が提唱した概念です。

Wikipediaより

Social Media Optimization (or SMO or Social SEO) is the methodizationof social media activity
with the intent of attracting unique visitors to website content.
SMO is one of many online methods of website optimization.

SMOは、Webサイト最適化手法の一種で、ソーシャルメディアからのトラフィックを増やすために最適化を行うことです。

 

これは2006年に提唱され、大きく5つの項目がSMOにおいて重要な要素として挙げられています。

  1. Increase your linkability コンテンツの魅力などによってリンクを貼られる可能性を増やすこと
  2. Make tagging and bookmarking easy タグやブックマークに追加してもらいやすい仕組みを作ること
  3. Reward inbound links リンクのインセンティブを高めること。パーマリンクやトラックバックの表示など
  4. Help your content travel コンテンツの形態を変えてWeb以外のところに持ち出せるようにすること
  5. Encourage the mashup 他のサービスとの組み合わせを推進すること

出典:Influential Marketing Blog: 5 Rules of Social Media Optimization (SMO) 
日本語訳:SMOとは 「ソーシャルメディア最適化」 エスエムオー: – IT用語辞典バイナリ

 

 

そして、2010年に下記のようにリニューアルされています。

  1. Increase your linkability Create shareable content シェアされやすいコンテンツをつくること
  2. Make tagging and bookmarking easy Make sharing easy シェアされやすい仕組みを作ること
  3. Reward inbound links Reward engagement エンゲージメントするインセンティブを高めること
  4. Help your content travel Proactively share content 積極的にコンテンツをシェアすること
  5. Encourage the mashup Encourage the mashup マッシュアップ(これは変更なし)

 

こちらでは、「SHARE」という概念が大きな要素を占めるようになっています。
2006年のブログのトラックバック時代が進化し、Facebook の Likeボタン や Tweetボタン などの仕組みが充実してきたことも背景にあると思います。

出典:Influential Marketing Blog: The 5 NEW Rules Of Social Media Optimization (SMO)

 

 

4,SMOの実践

 

SMOを下記の5つのポイントに基づき、実践に移します。

  1. シェアされやすいコンテンツをつくること
  2. シェアされやすい仕組みを作ること
  3. エンゲージメントのインセンティブを高めること
  4. 積極的にコンテンツをシェアすること
  5. マッシュアップすること

1. シェアされやすいコンテンツをつくること

検索からの流入では、GoogleやYahoo!のエンジンに引っかかりさえすれば、コンテンツの質は強く求められない時代でした。
(近年、スパム排除のために検索エンジン側も質を重視する方向性にシフトしています。)
しかし、ソーシャルメディアでアクセスを得るには、人がシェアしたくなるほどのコンテンツが必要です。

 

2. シェアされやすい仕組みをつくること

数年前までは、面白いサイトや記事、動画があったらメールで送ったり、Twitter にリンクを貼ったり、Youtube に上げたりしていました。
これは、シェアする側にとって手間のかかるものだったと思います。

しかし、近年 Facebook の Like や Sendボタン、Tweetボタン をはじめとして、コンテンツにシェアする「構造」を導入することで、この流れが早くなりました。

シェアしやすくするために、ブログのサイドバーや記事のフッターに Likeボタン や Followボタン を付け、定期購読してもらいやすくするなどの方法があります。

 

3. エンゲージメントするインセンティブを高めること

エンゲージメントは、日本語では「絆(きずな)」と表現されることもあります。人または企業と、ユーザーの結びつきのことです。
ユーザーに情報を見てもらうだけでなく、実際にアクションをとってもらうことで絆は生まれると言われます。

Facebookページを運営したことのある方は、管理画面で「エンゲージメント率」という項目を見たことがあると思います。
エンゲージメント率とは、どれだけのファンがアクションをとったかの割合です。

例えば、100人のファンがいるページのポストに対して7人がいいね!を押し、3人がコメントを書いた場合であれば、エンゲージメント率は10%になります。

 

しかし、ユーザーにもモチベーションがなければエンゲージメントは起こりません。

「そのブランドが好きなこと」に加え、「お得なこと」や「有益な情報」など、ユーザーにメリットを提供する姿勢が大切です。

 

例えば、Facebookでファンになったらキャンペーンに参加できる特権を与える、などです。

また、FacebookやTwitterでログインすることで、特別なコンテンツを見せる、といった事例もあります。

 

 

4. 積極的にコンテンツをシェアすること

自分、あるいは自社のTwitterアカウントやFacebookページで積極的に情報をシェアし、議論をファシリテートするのも有効です。

例えばFacebookやTwitterにおける富士急ハイランドさんは、

「お客さんが喜ぶネタの提供」「お得なキャンペーン」の積極的なシェアにより、

お客さんとのエンゲージメントを作っているのでは、と思います。

富士急ハイランドFacebookページ

 

 

5. マッシュアップすること

自分、または自社が出したコンテンツが、ソーシャルメディア上でリミックスされていくことを許容すること。

それが、ソーシャルメディア上にコンテンツを出す上で重要な要素となります。

 

ちょっと前に流行ったメントスコーラも許容から生まれていると思いますし、

Twitter上でのトヨタ、日産、ホンダ ~競合メーカー同士の歴史的やりとり~

もマッシュアップと言えるのかもしれません。

 

 

 

5,謝辞

 

この記事は、僕がリスペクトするデザイナーである@stocker_jpさんとのコラボ記事に加筆修正したものです。

[連載]WordPressでWebサービスを作る方法(7:ソーシャルメディアマーケティング)

SMOの力もあり、100のLike、200のTweet、500のはてブを頂くことができました。

今回、僕が自身が日常仕事にしているSMOとは何かを改めて考える機会を得ることができ、感謝しています。

ありがとうございました。

 

 

 

 

SMOでは、とにかくコンテンツが大事で、人に伝えたくなるコンテンツを提供し続けないと生き残ることは難しい と思われます。

大切なのは「コンテンツの質」です。

そして、それをシェアするシカケであるソーシャルメディアを整えることが、必須となるでしょう。

SMOの概念について興味を持たれた方は、TwitterやFacebook、もしくは下記formからご連絡くださいね。

CONTACT

 

 

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お申し込みはコチラ→http://atnd.org/events/17670