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それでも僕がローカライズする理由 〜第4回ロックスクリーン戦争〜

ローカライズって結構大変です。

昨年、アドラッテを初めて韓国からローカライズして、数ヶ月で100万インストールのメディアに育てました。広告主にもよい評価を頂、事業としても割と大きな売上が立ち、その後事業譲渡。 あっという間の出来事でしたが、非常にエキサイティングだった反面、辛い局面もありました。

  • 言葉の壁
  • 目指すサービスの方向性の食い違い
  • 開発スピードのロス
  • お互いのエゴ
  • コミュニケーションの問題 etc…

一見順調に進んでいた事業ではありますが、普段顔をあわせないために相手の考えが分からなかったり、スレ違いが起こったり、競合企業の介入や、メンバーの引き抜きなど信じられないような「事件」がいくつも起こりました。結果的に1年契約で、パートナーシップは解消したのですが、先日提携先のCEOが日本に来た時に一杯飲んだりと、僕にとっては大切な経験と、海外スタートアップの友人が残ることになりました。

なぜ、ローカライズなのか?

この話を人にすると、なぜ自社だけでやらないのか?パクって同じ物を作ったら良いんじゃないか?と言われます。もちろん、その方法もありますし、今はどちらかと言うと後発でパクって資本力で捲る「コピーキャット」スタイルを取るのが正解とさえも言われます。

しかし、僕は今回、『ロックジョイ』を再びローカライズすることにしました。

きっかけは、韓国から一本の電話を頂いたことでした。正直、もうローカライズはコリゴリだ、と思っていたので、当初はお断りするつもりでした。しかし、彼らが実際に日本に来て、話をするに連れ、会社は関係なく、同じチームで仕事ができたら素敵だな、と考えが変わって行きました。

僕の中でローカライズと言えば、印象的な方がいます。ちょうど1年半前にタリーズジャパン創業者の松田公太さん(現在はみんなの党議員)とエアロスミスのライブに行った時に言ってくださった言葉が印象に残っています。

「ローカライズは、ビジネスを広めるだけじゃなくて、文化を広めるってことなんだ。」

彼の場合は、シアトルで生まれたスペシャリティコーヒーの文化を、日本に広めるという使命を感じていたとのこと。松田さんの著書「すべては一杯のコーヒーから」にもありますが、たとえ同じような事業をやるにも、自分がやる意義を考えることが重要だと思うようになりました。

  • 僕らの場合、たまたま韓国から新卒を3人採用した。
  • その後、たまたま韓国へ行き、アップディスコとの出会いによって、ローカライズ事業を始めることができた。
  • ローカライズしたメディアは一定の成功を収め、メディア運営ノウハウを蓄積することができた。
  • 結果的に事業は譲渡したが、その実績をもとに、新たな企業がハロに電話を一本かけてくれた。
  • 協業のオファーは、スマホのロック画面に広告を出すという、その時まだ僕が持っていないアイデアだった。

この出会いは、これまでのすべての人の縁がつないでくれたものです。だから、事業として形にしたいと思いました。これは、僕らに与えられた使命かもしれないから、やってみるのです。ロックジョイユーザーと広告主が日本で広がるたび、韓国で生まれたロックスクリーン文化を日本で伝えるという、交流が起こっているということを日々考えています。

 

ロックジョイはこのアプリです。

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iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/lagjoi-lockjoy/id656698242

android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.buzzvil.lockjoy

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ヒマなPVは忙しいPVに勝る 〜第3回ロックスクリーン戦争〜

僕が普段メディアを運営する際に、心がけている言葉があります。

それは、「ヒマなPVと忙しいPV」です。

ユーザーの行動を分析するときもそうですし、広告枠の設計をするときも同様です。

一般には、ユーザーを下記2つの視点から捉えて分析することが多いのではないでしょうか。

  • 年齢、性別、地域などのデモグラフィックに基づくデータ
  • 興味関心を反映するインタレストに基づくデータ

この2つは、広告主も、アドテクのプレイヤーも、データを集積することで捉えられるものだと思います。更に、ブラウザの閲覧履歴のデータなどがあれば、より高度なマッチングができます。最近のリターゲティング広告とかユーザーの追跡がすごいですよね。また、facebook広告などは非常に高度にターゲティングされた広告だと言えると思います。

ただ、一つ抜けている視点があって、僕はその要素がなにより大切だと考えています。それは、ユーザーがメディアを見ている時、「ヒマ」かどうか。ここでは、下記のように名づけます。

  • メディアを見ている瞬間の状況を表す、タイミングに基づくデータ

特に、広告メディアを運営する場合は、ユーザーの心に余裕がないとバナーに目を向けてはくれません。よく広告主さんには、◯◯な属性で、こんな人だけにリーチしたい、と言われますが、属性によるターゲティングが必ずしも効果的とは限りません。彼らは、忙しく、広告には目を向けてはくれないからです。

例えば、TVのスポットCMを例に上げると、その番組のターゲットが正しかったとしても、ヒマな人は視聴し、忙しい人ほど録画してスキップしているはずです。

 

ヒマを上手く活用しているな、と思う事例

そんな中、ユーザーの導線上で、ヒマになるタイミングに上手く広告を出している事例もいくつかあります。

・完了画面広告

モバゲーでメッセージを送ったあとの画面や、何かに登録した後の画面など。アクションを完了したユーザーは、一瞬ヒマになります。その選択肢として、次の行動をおすすめする広告です。

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ここには、完了した後にさらに日記を一覧でみるおすすめと、フッターに大きなゲームの広告が出ています。

※nanapiに「Mobage(モバゲー)」で日記を投稿する方法」という記事がたまたまあったのでそこから引用
 

 

 

・Exit広告

例えばアプリだと、ビヨンドさんのBEADなどが代表。アプリを閉じようとした時に出る広告。こちらもアプリを遊び終わって閉じようとしてユーザーにヒマが生まれた時に出る広告です。

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・待っているとき広告

最近話題のアプリ広告では、なめこ栽培キットや、アルパカにいさんの広告設置が秀逸です。

アルパカを倒すと、やることがなくなってしまいます。その間に、広告を見て、アクションをする。ホントに上手く出来てるなあ。

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何もすることがなくなる瞬間がコチラ。

うん、これはもう広告をみてヒマを潰すしかない。。

 

 

 

 

 

 

・待受広告

こちらはロックジョイのiPhone、androidの待受に表示される広告。

スマホは、多い人で1時間に5回も10回も開きますが、大体はヒマなとき。そこに、一つ目の提案として興味のある広告が出てくると、すぐにアクションにつながります。

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以上、ヒマな時間に広告を出そうという、「ヒマなPV、忙しいPV」のお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試しに使ってみたい方はコチラよりインストールしてくださいませ。

ロックジョイ

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【第2回】スマホロックスクリーン革命〜スマホ広告の一等地を創るのだ〜

 

先週から始めたスマホのロックスクリーンについての連載、第2回目です。意外と戦争っぽくなっていなかったので、タイトルを「革命」に変更しました。今回は、なぜ僕がスマホの待ち受け画面に惹かれたのかを考えてみました。

【第1回】スマホロックスクリーン戦争 〜5つのプレイヤー&参入大予想〜

「ロックジョイ」のリリース後、僕らは初めてiPhoneの待受け画面に広告を配信しました。アプリやメディアではなく、iPhoneやandroid端末の待受け画面に。これで、ロックジョイをインストールしたユーザーには、スマホを開くたびに、時間に合わせた画像や広告が表示されます。(写真はフジテレビさんのドラマ、ガリレオの広告)

これが、スマホ広告市場において歴史的な一歩になることを祈りながら。

写真 2013 06 21 16 13 30

 

なぜ、ユーザーにとってスマホの待受け画面が大切なのか?

あなたは、スマホの待受け画面を何と呼んでいますか?

  • 待受画面
  • ロック画面
  • ロックスクリーン etc…

待ち受け画面は、多い人だと1時間に4回も5回も見る、スマホの入り口です。恋人や子供の写真を入れている人もいれば、自分の好きな写真、DLしたおしゃれな画像などなど、カスタマイズしている人は多いはずです。

僕らは、この場所を、ユーザーにとっての「自分だけのメディア」にできたらいいな、と考えました。

折りたたみガラケーのときは「待受」だったものが、折りたたまないスマホになって「ロックする場所」に変化しました。僕らがこの場所に感じているのは、電波や、何かの着信を待ち受けている場所であり、インターネットの世界につながる入り口。

ケータイは、自分専用にカスタマイズするもの。ガラケー時代にはケータイストラップからはじまり、「待受け画面DLサイト」が流行ったり、きせかえケータイが流行ったりしました。それがスマホになってからはスマホケースで外見をカスタマイズしたり、CocoPPaに代表される「中身のきせかえ(アイコン、ホームやロックスクリーン)」が定番化してきました。

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CocoPPa使用例

きっと、設定した画像を表示するだけじゃつまらない。その場所は、時間によって変化したほうが面白い、と考えています。

ちなみに、ロックジョイを設定すると、iPhone、androidの待受が、1時間ごとに変わるようになります。普段はボケてやFlickrの画像などが流れてくるのですが、時折ユーザーに興味のある広告を配信します。これが意外と、楽しかったり。ユーザーは、待受を楽しむだけでなく、広告を見たり、アクションすることでポイントが貰える、というわけです。これまでのリワード広告との違いは、「ポイント稼ぐぞ!」と意識せずに、ユーザーが自然に広告に触れる、ということです。

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待受けはユーザーにとって大切な場所なので、当初は反発もあるかなと予想したのですが、思っていた以上に受け入れられ、非常に嬉しく感じています。

 

なぜ、広告主にとってスマホの待受け画面が一等地と言えるのか?

実際に、リリースしてからすぐにPVが出始め、約10社に広告出稿してもらって、iPhone、androidの待受け広告の強さに驚いています。インプレッション数やCTRの高さも当然のことながら、なにより感じ方がこれまでのメディアとは全く異なります。

もはや、どのメディアに広告を出しているか、ではなくて、「スマホ自体に広告を出している」からです。

iPhoneが日本にきてからちょうど5年が経ちました。しかし、ディスプレイ広告はアドネットワークがほとんどであり、「スマホの大画面、リッチさを活かした広告がほとんどない」という課題を解決しようとするプレイヤーはほとんど現れていないのが現状です。

そこで、今一度、広告主にとってのスマホ広告市場の課題について考えてみます。

<スマホ広告市場の課題>

スマホでは、アドネットワークがメディアの立ち上がり期からあったことにより、メディアとしてのプレミアムがつく「純広告」というものがほとんど売れない状況でした。今年、1,000億円を超えると言われる市場の中で、Googleのリスティングとディスプレイネットワークが半分以上、残りはアドネットワークとリワード広告が少し、純広はごくわずか、という比率だと思います。

CyberZ_スマートフォン広告市場規模予測(広告商品別)-2011年-2017年2-1

※参考

スマートフォン広告市場動向調査を実施、2017年までの想定推移・広告商品別広告費など発表 by サイバーZ

サイバーエージェントの決算から2012年のモバイル広告費を算出したよ by ossam.jp

しかし、電通さんや博報堂さん、ADKさんが抱えているブランド系広告主は、「どのメディアに広告が出るか」を強く気にしています。

Googleを始めとしたアドネットワークの長所は、多くの面に配信し、効率を上げていく運用ができることです。獲得系のクライアントならよいのですが、ブランドを重視する広告主にとっては、impやCTR、CVRだけではなく「どの場所に表示するか」も重要なファクターになるのです。逆に、変なメディアに出ていないか、という点をアドネットワークのリスクとして捉える傾向も残っています。

僕らは、誰もが使う一番の看板である、スマホのロック画面にコンテンツや広告を配信することで、ユーザーを楽しませながら、広告主のニーズを満たしていこうと考えています。ガラケー時代に最強だった、キャリアポータルのトップ面、imenuTOPやezwebTOP、Yahoo!TOPを超える「スマホTOP」という最高のディスプレイ広告市場を創れたらいいな、と。

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試しに使ってみたい方はコチラよりインストールしてくださいませ。

ロックジョイ

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革命は、続く。

 

【第1回】スマホロックスクリーン戦争 〜5つのプレイヤー&参入大予想〜

 

先週、『ロックジョイ』というiOS / Androidアプリをリリースしました。今回は、韓国のイケてるスタートアップ、Buzzvilさんと提携し、日本ではハロとの共同事業として展開しています。(提携と、サービスリリースの詳細はコチラ

このアプリ、どんなものかと言うと、スマホの待ち受け画面に自動的に画像を配信してくれるものです。日本ではまだあまりないですが、Facebook HOME的なものをイメージしてもらえればと思います。例えば、ボケての画像なんかが1時間ごとに流れてきたり。

そして、時々流れてくる広告を見るとポイントが貯まる。なかなか楽しく、お得なアプリに仕上がってます。

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なぜ、ロックスクリーンなのか?

最近だと、Facebook HomeやKakao Homeがニュースになりました。どうやらこの2つは現時点ではあまりうまくいっていない模様ですが、ザッカーバーグも、毎月アプリのアップデートをコミットするほどの力の入れようです。

では、今なぜロックスクリーンに注目が集まっているんでしょうか?

例えばiOSでは世に出ているアプリが約90万個以上あります。Google Playでも約70万個以上。ものすごい数ですね。対して、一般のユーザーが入れているアプリの平均値は40-50個と言われています。そうなると、もうホーム画面の場所の取り合いになります。

下は僕のiPhoneのホーム。ここ、取り合うの大変です。FacebookやTwitterでさえも、奥側に追いやられちゃってますね。

写真 2013 06 23 19 52 56

そんな中、この戦争から一歩抜けだそう、というのがロックスクリーンアプリ。

アプリは50個でも100個でも共存できる。

でも、ロックスクリーンはせいぜい1,2個の勝者が全部取る世界。

しかも、ユーザーは1時間に1回以上は必ずロックスクリーンを目にする・・・(自分で数えてみてください)

競争で言えば、アプリ同士の戦争より激しいかもしれない。しかし、ここに勝利した者は1時間に1回以上スマホを開くユーザーに、必ず触れることができます。 この部分を見逃すプレイヤーは果たしているんでしょうか?

一方、ユーザーにとっては、スマホの「顔」であるホームをどこか一企業にジャックされたくない、自分だけのものにしておきたい、とも思うでしょう。企業のエゴが、ユーザーの気持ちをどこまで動かすのか、の勝負になりそうな気もします。と言うことは、ユーザーに愛されるプレイヤーがやってきたら面白い分野・・・

韓国では、キャッシュスライドが数ヶ月で600万インストールを突破したニュースを耳にしている方もいるでしょう。アドラッテを一気に抜き去った、待受け画面でお小遣い稼ぎができるアプリ。何か一つでも、ユーザーの究極なニーズに根ざしたプロダクトは、強いのかもしれません。

 

ロックスクリーンを活用したアプリとその特徴

ここでは、ロックスクリーンを使ったアプリを5つ紹介します。4つはandroid専用、ひとつはiOSでも利用可能です。

1.Facebook Home

言わずと知れた、Facebookが毎月アップデートすると公言する戦略アプリ。待受で、いつでもFacebook=友達の情報が見れる、メッセンジャーやインスタグラムなど、ロックスクリーンから一発起動可能など、Facebook中毒にはたまらないアプリです。今後のFacebook Phoneの布石にもなっているのでしょう。

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スマホを手に取れば、すぐに友達の情報やメッセージが流れてくる。

<−>

そんなの危険過ぎるw

 

2.Kako Home

韓国で90%以上のシェアを持つ、言わばコミュニケーションインフラのカカオトークも。2週間で100万インストールを突破したことも、勢いを感じさせます。

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<+>

デザインがいろいろ選べて、ランチャーアプリの要素が強い。

<−>

ほぼランチャーアプリであり、ユーザーにとって果たして必要なのか!?4,000万人いるユーザーのうち、数百万人しかまだ使っていない、ということは・・・

ここから先が楽しみです。

 

3.キャッシュスライド

先日、アドウェイズと組んで日本進出することが発表された注目アプリ。韓国では、半年で700万インストールを達成、とも言われる実績があります。どの国も、おこづかい稼ぎ好きですね。

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アプリを開かず、android端末でスライドするだけでポイントが貯まるのがウリ

アドウェイズさんとのコンビなので、androidのCPI広告を始めとした、ダイレクトマーケティング系は強いでしょう。

<−>

ユーザーとしての懸念は、大事な待受にどんな広告が出てくるか、だと思います。ソシャゲだらけになっても、というところです。

 

4.ラッテスクリーン

大体キャッシュスライドと同じですが、日本進出はちょっと早くて3月。

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<+>

既存のアドラッテのユーザー資産を生かして、ポイント共通化のメリットを活かせるかどうかでしょう。

<−>

デザインがなんとも、好みの分かれそうなところです。

 

5.ロックジョイ

ハロ&Buzzvilの自前のプロダクトですが、android、iOS両対応がまず一番のポイントです。

写真 2013 06 21 16 13 30

<+>

待受に流れてくる画像がフジテレビの番宣(写真はガリレオがオンエアされる時間帯に流れる待受)だったり、boketeの面白画像だったり、こだわってます。

androidに加え、唯一のiOS(iPhone)対応。特許出願済みです。

<−>

リリースしたばかりですが、ユーザーの反応を待ちます。

 

勝手に誰がどんなロックスクリーンアプリを出してくるか予測

市場は盛り上がりつつありますが、ユーザーに一番近いところ、ましてやポータルに近い部分を取りに来ないプレイヤーはいないでしょう。

・おそらく一番近いのが、韓国でNAVER COVERをリリースしたLINE。日本だと、LINE COVERになるのかな?

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・次は、Yahoo! 爆速でスマホ強化を進めているところですが、このアプリ戦略はもはやポータル。最前面のロックスクリーンが一番欲しいと思うし、一番フィットするはず。カカオとは別ブランドでやってくるのではないでしょうか。

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・そして、サイバーエージェント。僕ならAmeba COVERとかでコミュニティのポータルとして出してくる本流を控えつつ、「こづかいゲットン」的な稼げるスライドアプリ「こづかいスライドン」をDelight名義で出します。

NewImageNewImageドン。

・GREE、DeNAも何かしら考えるか、提携するかの動きをみせるのではないでしょうか。

・mixiは実はすごく愛されているメディアだと思うので、ロック画面での一発逆転あるかも。

などなど、勝手に推測しています。

 

iPhoneでも使えるの?

このロックスクリーンを活用するアプリは、基本的にはandroidでしか使えません。FacebookもAppleに掛け合っているとかなんとかいう情報もありますが、iOS7にそれが入るかどうか、不明です。

ただ、日本を始めとして、iPhoneが世界的に大きなシェアを持っているのは事実。ここに画像や広告を配信したい、そんなニーズも各所から聞こえてきます。

これができるんです。

そう、ロックジョイの入ったiPhoneならね。

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試しに使ってみたい方はコチラよりインストールしてくださいませ。

iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/lagjoi-lockjoy/id656698242

android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.buzzvil.lockjoy

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ロックジョイへの広告出稿や、コンテンツ提携のお問い合わせはハロの問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

全部僕が確認し、スタッフより返信いたします。

 

連載第2回目はコチラ→ 【第2回】スマホロックスクリーン革命〜スマホ広告の一等地を創るのだ〜

iPhoneアプリのアップデートを改悪にしないためにやるべきこと

 

スマホアプリを開発する時って、つい自分中心の視点になってしまいます。最初はユーザー=自分とその友達くらいなのでよいのですが、ユーザーが増えてくると、自分のセンスのみで扱えなくなってきます。

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当然、多様な意見が寄せられるようになるし、レビューや問い合わせの要望は千差万別で、全てを受けることはできません。さらに、実際はその100倍くらいの要望が眠っていると考えるのが自然です。

最初は直感で設計していくことが多いけど、100万インストールを越えたあたりから、「アップデートが改悪になるんじゃないか」という恐怖との戦いになります。

その時に、直感に加えてデータというものが役に立ちます。

例えば、ボケてのアプリにおける2013年1月のデータを見てみましょう。(Appvisorより)

■iOSでの端末シェア

iPhone5 33.3%

iPhone4S 43.4%

iPhone4 14.1%

iPod touch4G 4.4%

iPod touch5G 2.5%

→画面サイズが大きく変わるのは、iPhone5から。すなわち、65%のユーザーはiPhone4サイズの画面で利用している。よって、縦幅の設計は非常に大事。逆に、iPhone5は3ヶ月で3割強のシェアを獲得しているので、今後さらに伸びてくるはず。iPhone5Sの気配もどこかに感じながら。

例えば、自分がiPhone5を使っていると、それに最適化したUIを創りがちになります。縦長の画面を活かして、縦スクロールを存分に活用したクールなUI。でも、実際の利用データを見ていると、iPhone4S, 4以前のユーザーが50%以上を占めているのが現状。

一見、自分にとって最高の体験を求めようとすると退化させるように感じてしまうけど、そこを忘れるとユーザーが一気に離れてしまう。

 

■iOSごとのシェア

お次は、OSのシェア。

これ、一般のユーザーもアップデートしているの?という疑問がありますが、結構してます。ちゃんと使いこなしてるんですね。

iOS6:83.3%

iOS5:16.7%

→iOS6が80%を超えている。

iOS5とiOS6で変化したことといえば、地図アプリやYoutube、Appstoreなどが上げられますが、アプリの製作者として気にかけるのは、

・Facebookのネイティブ連携が可能になった

・Safariからの画像アップロードが可能になった

などの部分が中心になります。

よって、アクティブに使うユーザーほどiOS6の可能性が高いことを考えると、次バージョンからはFacebook連携は、ネイティブでよさそうだ、などがプロデューサーの思考回路となる訳です。

 

正直、100万インストールを越えたあたりから、すべてのユーザーを満足させることが難しくなってくるはずです。それが1,000万人や1億人になれば尚更。iOS6のAppleのマップアプリは誰もが認める酷さだったけど、例えばすごくクールで出来のいいクックパッドのアプリでさえ、前回のアップデートでは「改悪」と言われることもあるくらい。もちろん、最初は反発があっても、次第にユーザーが良さに気づいてくる場合もあると思うので、信念が大切、とも考えられます。

データと実際の一人ひとりからユーザーの環境を考えて、テストを楽しみながらプロダクトづくりをしていけるチームは強いな、と思います。

ああ、アプリでも便利にABテストできる手段が欲しい・・・(だからスマホWEBでテストしてからアプリで実装したりするんだけども)

データばかり見ていると、本来なんでそのサービスを運営しているか見失いがちですが、データはユーザーの声の大きさを表したものでもあります。ユーザーと直接会話できる回数は限られていますが、データで多くの方の声を聞くと、仕事にもやりがいが出てくると思います。

プロダクトはよいものの、データ分析やマーケティング、マネタイズなどを含めたGrowth Hackにおいて課題を抱えるデベロッパーの方、何件かはご相談をお受けすることができます。Contactよりご連絡いただけたら嬉しいです。