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月9から上場企業を考える

 

録画しておいたフジテレビの月9『リッチマン、プアウーマン』を見た。

久しぶりに毎週楽しみなドラマがあって、OLみたいw

 

今週は、小栗旬の会社(上場企業)が不祥事を起こして株価が一気に下がる、というシーン。

 

多くの人からお金を預かるってどんな気持ちだろう。

一気に時価総額3000億円を吹き飛ばすってどんな気持ちだろう。

一人でも、少ないお金でも自分に期待して投資してくれる人がいるってどんな気持ちだろう。

 

上場って最近イマイチ盛り上がらないけど、多くの人にリスクを取ってもらい、応援してもらうってことなんだな、って思った。自分に預けてもらったお金で世の中によい事業をするってこと。

何のために株式会社が400年前からあるかって、自分じゃ集めきれない資金を集めて、その分で航海をするからだ。

 

資金は事業にとって必要なら調達するべきだし、必要なければいらない。

でも、自分が世の中に大きなインパクトを与えたいなら、賛同し、出資をしてくれる仲間を増やすのも一つの方法なのかもしれないね。

 

ドッドッドリランドで世界は良くなったのか?

 

母の日ということで実家へ顔を出したら、父親から

「GREEのコンプガチャが違法で中学生から40万円巻き上げているらしいが、お前のところは大丈夫なのか?」

と質問が来た。

なるほど、テレビや新聞でも大きく報道しているようで、「コンプガチャ」という言葉は60くらいのおっさんにも普及している模様。母親は、昆布?とか言っていたが。

彼の認識としては、下記3点のようだ。

・コンプガチャ禁止でGREEやDeNAほか、ソーシャルゲーム企業の時価総額が2000億円ほど吹き飛んだ

・被害者が出ていて、しかもそれが子供だ

・若い奴らがやっていて、どうもパチンコみたいに不正に利益を上げているんじゃないか

という認識の模様。

お役所とメディアが潰しにかかっているイメージはLivedoorの時とやや重なる。

 

ソシャゲというものには沢山の突っ込みどころがありながら、なぜ「コンプガチャ」を禁止にするかというと、景表法で一番突っ込み安かっただけで、当局からするとどこでもよいから突っ込んでおけ、という感じでもあろう。

※もちろん売上の10%から最大半分以上を占めるとなると、一番影響が大きいところだとも言える。

(画像はzakzakから引用)

 

この年になると家族との会話も意外と役に立つな、と思うもので、既存の世代の価値観と新しい価値観のすりあわせ、そして事業自体が生み出す価値について考えさせられた。

 

世代による価値観の違い

父は理系のサラリーマンで、ひとつの会社に35年くらい勤め上げたタイプ。経済が成長し続けていて、その見通しがあった昔ならそれが「普通」だろうし、悪くない仕事人生なんだと思う。おそらくその時代なら、僕も同じ選択をするのかもしれない。

ただ、当然そういった層はドリランドもやったことなければ、「ベンチャーは金に目が眩んだやつがやるものだ」なんて偏見も持っていたりする。HALOでやっているスマホアプリの『アドラッテ』(注1)のビジネスモデルも知らない。なんかスマホでユーザーに課金させて儲けているんじゃないか、と一緒にしてしまうのも無理はない。メディアはそういう報道をしているから。

※注1:アドラッテは企業から広告費を貰って、その一部をユーザーに還元するモデル。

規模と影響力が大きくなればなるほど、多くの世代に理解してもらう活動が必要になる。僕だって、親にやっている仕事の内容を理解して貰えないのは悲しい。その事業の意義をしっかり言葉にし、サービスに反映していくことを続けていくしかない。

それにしても、サラリーマンって給料として12カ月×35年=420カ月連続で会社に月何十万も課金し続けてもらえるなんて、どんなにLTV高いんだ。

 

事業が生み出す価値

先日の「僕の遠いところへ行ってしまったGREE」というエントリーでも書いたが、「企業は変化するもので、行き過ぎるときもあるけど方向転換は可能」だと考えている。しかし、そのベースにあるのは企業、もしくはサービスの「理念」である必要があると思う。距離と方向性を持ったビジョンを描くのは難しいけど、基本の考え方である「理念」は持てる。

元博報堂人事の山本直人さん(今はフリーランス)の「GREEは何がしたいんだろうか」というエントリーが僕はお気に入りなので引用させていただきます。

駅構内のB倍ポスターに、こんなキャッチコピーがあった。
「インターネットを通じて、世界をより良くする」
GREEの企業広告だ。時期的にいって、リクルーティングを意識しているのだろう。ちなみにこのコピーは、いわゆる「コーポレートメッセージ」のようだ。隣には英語のポスターもある。
ただ、読んでみても「どうやって世界を良くするの?」ということはわからない。あまりにも抽象的だ。他のネット関連企業のステートメントだとしてもおかしくはない。
そんなことを思いながら、ホームに上がり電車に乗った。
額面広告はすべて「ドリランド」だった。GREEの提供するサービスだ。右も左も「ドッドッドリランド」。まあ、そのセンスとかは特にコメントしない。
ただ、ドリランドは紛れもなくGREEのインターネットサービスなので、先のメッセージに「ドリランド」を代入してみてもいいんだろう。すると、こうなる。
「ドッドッドリランドを通じて、世界をより良くする」
それで、世界が良くなるんだろう、きっと。
理念は素晴らしい。でも上半身と下半身の人格がネジレを起こしているような感じだ。
「ドリランドで、世界はこんなによくなった」
いつかの将来、そんな報告がされることを、僕たちは期待していていいのだろうか。

※ちなみに山本さんの『グッドキャリア』という本は僕が学生時代に知人に頂き、キャリアを考える上で感銘を受けた本です。くれた人ありがとう。シューカツ生はとりあえずGREEを受ける前に読んで欲しい。

 

@michikaifuさん「コンプガチャ問題」に見る新興勢力の危機管理と矜持というエントリーも面白い。会社の根本はなにかというと、理念だ。ザッカーバーグも言う。壮大な理想があってこそ、仲間がついてきて、社会に認められるようになり、事は成される。応援してくれる味方がいないと、あっという間に潰される。

例えばfacebookをメインプラットフォームとする世界最大のSAP(ソーシャルアプリプロバイダー)であるZyngaの利益を比較すると、売上は10倍くらいあるが、利益はGREEやDeNAと同等クラスである。最近、これは社会から絞り取り過ぎないよう、ユーザーが継続して楽しめるビジネスモデルとして、一定レベルでコントロールしているのでは、とも考えている。(もちろん、日本におけるキャリア決済の普及、ユーザーの課金慣れという24時間ゲーセン状態があったとしても)

 

「インターネットを通じて、世界をより良くする」

ゲームで世界を獲るのか、インターネットを通じて世界をより良くするのか、そのメッセージは統一していくべきなんだな、と思う。僕ら自身の会社も、これまで理念と事業をなかなか一致させることができなかったから。特に去年はそのねじれに悩んだ。

HALOの理念は「希望が生まれるシカケをつくる」。ビジョン、事業は時代によって変化させているが、この理念は創業4年間変えていないし、これからも変わらないだろう。理念は会社がなにをやるべきか、やらざるべきか迷った時の指標になるもの。僕らはこれがあったから、道を外れるサービスやそのお手伝いはしないと考えてきた。でも、やらないことがあっただけで、やりたいことが見つかっていなかった。(今年、4年目になって、やっと見つかった気がする)

「やりたいことがなくなった時、人は何かで1番を目指そうとする」のではないかと僕は考えている。(もちろん、何かを実現するためには一番であることが必要な時もある)しかし、今のGREEには世界進出という壮大なビジョンがあるが、肝心の理念からサービスが離れて行ってしまっているのを感じている。

ねじれが気になるだけで、「ゲームで世界を良くする!」と言ってしまえばスッキリするんだけどね。

※僕より優秀なGREEのみなさんはとっくに気づいていると思うけど。

 

 

2つのサービス撤退から得られたもの。

 

昨年末をもって、HALOではFollolin、GRAPEという2つのサービスを終了しました。

 

リリース:Follolin・GRAPEサービス終了のお知らせ

まだ多少の利益は出るのですが、会社の方向性を定めるために、何かを辞めることが有効だと判断しました。

せっかくなので、3年経った今から当時のジャッジ、展開を振り返りたいと思います。

 

ガラケーのコンテンツ提供型アドネットワークGRAPE終了について

GRAPEはHALO最初の自社サービスであり、僕自身、一番思い入れの強いサービスでした。当時、アイデアを考えていたころにパートナーであるレオンテクノロジーさんも似たような構想があり、共同でリリースするに至りました。運営期間はちょうど2年間でしたが、最初から最後まで、少ないながらも効果に満足してくださった広告主、そしてメディアがいてくれたことが収穫です。

また、リリース時に初めてcnetに掲載していただき、興奮した記憶があります。

当時の記事:http://japan.cnet.com/news/media/20403342/

■GRAPEのサービス概要

GRAPE概要

「モバイル広告が一辺倒で面白くない」という問題意識から発した「コンテンツタイアップのネットワーク化」のサービスでしたが、この発想は今韓国appdisco社と共同で提供しているiPhone・androidアプリの『アドラッテ』にそのまま活かされています。

逆に、反省点は下記3つです。

1. サービスのメリットが4つとぼやけていた

「解決すべき究極の課題」に到達できず、イマイチエッジの弱いビジネスモデルになってしまっていた。

2. 既存のサービスを「ちょっと良くした」ものだった

ある一定の満足度があるアドネットワーク、アフィリエイト市場に、「改善」を持ち込んでしまいました。そこまで労力をかけなくても、一定の満足を得られるサービスが既にある場合、「革命」がなければ風穴を開けることは困難でした。

3. 市場参入タイミングが遅かった

すでに出来上がっているモバイルの広告市場の後半に投入しました。2009年はiPhoneが発売された翌年でもあり、そこでガラケーに固執してしまったことが反省です。

共同でサービスを運営してくれたレオンテクノロジーさん、そして広告主、メディアのみなさま本当にありがとうございました。

 

Twitter特化型アドネットワークFollolin終了について

Follolinは、Twitterのフォロワーを獲得するための、成果報酬型のサービスです。フォローにインセンティブを付けないため、純粋に興味のあるフォロワーを獲得できるのがウリのサービスでした。

「次々と立ち上がるものの、マネタイズに苦戦するTwitter関連メディアに収益をもたらす」という課題に挑戦したサービスでした。

リリースは2010年の8月。最近QAなうをOKwaveに売却したアタカさん、今はEverevo(イベレボ)がブレイク中のネットスケットさんと共同でサービスを開始しました。

Halo effect-Follolin

リリース当初は広告主のウケもよく、所謂ナショナルクライアントと言われるところからの発注も続きました。

また、2011年3月11日、東北大震災の日に日経産業新聞に初めて載る、という運の持ち主でした。おかげでニュース自体は流れてしまいましたが。。

一方で、Twitter本体によるPromoted accountの日本上陸の噂もあり、短期的にサービスを売却するか、突き抜けるかが必要なジャンルでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらも、1年半弱でサービス終了に至った経緯を振り返ってみます。

1. 市場規模を読み違えた

2010年、2011年当時のTwitterにかけるマーケティングコスト、市場規模は事業をスケールさせるに足るボリュームだったのか?これを、楽観的すぎる視点で見ていました。当時は、まずアカウントを作り、運営を開始するタイミング。「無料がウリ」だったソーシャルメディアに、広告費を投下するという発想が少なかった。また、Twitter自体の活用の仕方までコンサルする必要があるフェーズでもあり、市場が育ってくるかが不確定でした。

撤退には早いという意見もありましたが、Twitterのフォロワー獲得だけでは数十億円ほどの市場にしかならないであろう、という見通しもたってきたため、決断をしました。

2. 継続発注がくるモデルではなかった

Follolinのターゲットは、Twitterのアカウントを創ったばかりの企業、もしくはひと通りの手を尽くして、次の段階へのトライをする企業でした。結果、リピートでの発注割合は10%にも満たず、提案先が限られてくる事態が待っていました。 商品設計をニーズに合わせて進化させることができず、どん詰まりになってしまいました。

3. 一気にリソースを振り分けられなかった

振り返れば、「 フォロワー獲得といえばFollolin」のようなブランディングをし、一気に売却へと動くしかないと頭にあったものの、動けなかった。リソースが分散していました。事業の方向性、意義を含め、そこまでコミットできなかったのが一番の反省です。

共同でサービス運営したアタカさん、ネットスケットさん、広告主、代理店、メディアのみなさまありがとうございました。

 

まとめ

いずれにしろ、未熟でした。

当たり前ですが、下記の3つが揃わなければサービスの継続は難しいと肌で感じました。

・なんの課題を解決するのか、明確にすること。

・想いをもってリソースを投下し、やり続けること

・十分な市場規模があるところにタイミングよくサービスを投下すること

そして、パートナーと事業を進めるときはビジョンを共有できるかどうか、そして同じ温度感で進み続けられるかどうか。

 

会社が提供するサービスは、時代に合わせて変わっていくものだと考えています。

その中で残るのは、開発、運営のノウハウ、取引先とのアカウント沢山あります。そのサービスを失敗と定義するか、成功と定義するか、それは辞めるときにわかることです。サービス自体は終了しても、その中で会社に蓄積されたものが財産となっています。

次のサービスを出すときに、財産を活かすこと。それができる組織は強いなと思います。

また、それまで付き合ってきたパートナー、広告主、メディア、そしてメンバーなど沢山の関係者と結果を共有し、それぞれの次のステップへの礎にすることも、事業提供者として必要なことだと感じました。この点を忘れずに事業を展開したいと思います。感謝です。

 

2012年は、これまで3年で約10個の事業から得た財産を用いて、『アドラッテ』というスマートフォンのソーシャルアド事業で結果を出していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スマホ動画広告×ゲーミフィケーションの「アドラッテ」 by ikedahayato.com

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幸い、韓国appdisco社との提携、ビジョンの共有、日本市場でのスタートダッシュの成功(App Store1位獲得、30万インストールの獲得)が上手くいき、ここまでは好調です。ここからどう舵を切っていくか、これまでの経験を生かして走って行きます。

 

僕はまだ圧倒的にこれをやり遂げた、という実績はありませんが、同じく事業を立ち上げ、運営している方に少しでも参考になれば!

参考: 会社を作って3年で見えたもの -ビジョンの重要性-

 

♪ハロでは、デザイナー、スマートフォンに強いエンジニア、メディアのプロデューサー、営業を募集しています。仲間になってくれる方は下記よりご連絡くださいませ。

http://www.halo-web.com/company/

会社を作って3年で見えたもの -ビジョンの重要性-

HALOという会社を矢野・中林と共同創業して丸3年が経ちました。

本当にあっという間でしたが、沢山のことがありました。 僕なりに気づいたことがあるので振り返ってみます。

2008年〜2011年の振り返り

3年で、転換期は10回以上訪れました。

  • 原価のかからない広告代理事業で短期黒字化。
  • 開発会社とレベニューシェアでアドネットワーク事業開始。
  • 人材募集してないのに応募してきてくれたヤツを採用。
  • 中国へのSEMアウトソーシング事業をテスト。
  • 韓国行って新卒を現地採用。
  • 流行りのソーシャルアプリ参入。すぐ撤退。
  • 8人中新卒4人という事態。
  • 7ヶ月連続赤字。
  • 全員でがむしゃらに営業して危機脱出。
  • ソーシャルメディアの企画・制作・運用事業スタート。
  • ソーシャルアド事業開始。
  • テレビ局への人材派遣開始。
  • テレビ×フラッシュマーケティング事業開始。
  • ガラケーからソーシャルメディアに主力事業を転換。
  • 韓国企業と提携、スマートフォンメディア事業開始。

など。

人員を増やしてみたり、新規事業を始めてみたり、やむなく撤退したり。事業フォーカスの観点からしたら、いろいろやりすぎかもしれません。その結果、やってはいけないことの判別がつくようになる一方、どこを目指すべきか、という軸の必要性を強く感じるようになりました。

周りを見渡すと、同時期、もしくは少し早く起業していたアトランティスの木村さん、ノボットの小林さん、コニットの橋本さん、そして高校の先輩でもあるブロードテイルの紀平さんはそれぞれ完全に事業をフォーカスしてExit。

また、「クラリスの会」と称して、2009年から定期的に起業家セミナーを開催したり、忘年会をしたりと集まっているビヨンドの一谷さん、wanoの野田さん、サイバーXの小柳津さん、エステティクスの齊藤さん、そしてEagleの藤永さん達もそれぞれ素晴らしい成長を遂げています。

一方、3年くらいすると、このまま普通に成長していけば良いんじゃないかという企業もあります。3年で約7割は倒産すると言われているので、もちろん残っていることだけでも素晴らしい事ですが。

僕らが起業した2008年のリーマンショック直後とは違い、最近では若く、優秀(だと思われる)スタートアップが次々と誕生しています。よく聞くフレーズは「世界を変える」ですが、事業を始めるのに良い環境になってきている一方、なぜその事業をやるのか、会社を興すのかをよりしっかり考えさせられることが多くなりました。

理念とビジョンについて

大体会社のホームページには、「理念」や「ビジョン」が並べられています。しかし、それを実現できている会社はごくわずかです。掲げるのは簡単だし、楽しいことですが、それを継続して、体現し続けるのは並大抵のことではないでしょう。

今、特に感じているのはビジョンの重要性です。理念はあるけどビジョンがない。そんな会社が多いのではないでしょうか。

※ここでの理念・ビジョンの定義

 理念 = 考え方(企業活動において最優先される考え方のベース)

 ビジョン = 夢(将来のあるべき姿)

 定義はいろいろありますが、ぼくはこう考えています。

理念が一人ひとりに浸透している会社は、軸がしっかりしています。お付き合いのある会社でもそうだな、と感じる会社が多いですが、どの人にあっても共通する空気があるのです。それは、素晴らしいことだと思います。

しかし、共通のビジョンに向かって走っている会社は、意外と少ないなと感じます。理念はその場に留まっている分には機能しますが、大波がきたり、混沌とした状態になると前に進むための明確なビジョンが必要になります。

そして、明確なビジョン=目指すところがない会社は活力が失われ、メンバーも事業をやる意義を見いだせず、離れていってしまうのでしょう。

ビジョンとは何か

僕はマンガをほとんど読まない子供だったのですが、最近になってONE PIECEを読む機会がありました(本当にいまさらですみません)。

主人公、ルフィのビジョンは「海賊王におれはなる!」 ワクワクするビジョン=夢があって、それに向かって進むこと。そして、そのプロセスを心から楽しむこと。だから、同じ志を持つ仲間が集まってきます。

この3年を振り返ると、仲間が増えたのは目指す方向性があった時代。仲間が減ったのは方向性が分からなくなった時代でした。会社を経営することとは、集めた人をマネジメントするというより、先にビジョンを持って引っ張っていくことだと改めて感じました。3年前にも腐るほど本で読みましたが、やってみるとそういう事だったと思います。

何かを決めるジャッジの場に立たされたときにビジョンは生きてきます。 例えば、「日本はTPP参加すべきか否か」というテーマ。 メリット、デメリットばかりが論じられますが、松田公太さんのブログで気づきました。

問題の本質は、これも民主党の歴代総理に共通することですが、野田総理に「この国をこうしたい」という信念やビジョンが無い事だと思います。 by 松田公太さん

やる、やらないのジャッジがつかないのは、ビジョンが無いからだと。

日本をどうしたいのか。それが描けなければ、リーダー失格。何かやらないことを決めていくような消去法では、前向きな決断はできないのだと。

ビジョンといえばケネディ大統領が有名ですが、やはり、ワクワクしますよね。

「我々は月へ行くという選択をした。60年代が終わるまでに月へ行く」

夢を持つこと

よく、「夢を持て」と言われます。一方、現代は夢を持ちづらい時代だ、とも言われます。例えば就職活動の時に、一生をかけてやりたいものを見つけられている人は1%も存在しないと思います。僕もそうでした。

僕は天才ではないので、がむしゃらでもいいから前に進み、探し続けることが大切なんじゃないか、と考えるようになりました。これは、Steve Jobsも言っています。

時どき人生には頭をレンガで殴られるようなことが起きる。しかし信念を失ってはいけない。私がここまで続けてこられたのは、自分がやってきたことを大好きだったからです。君たちも自分が大好きなことを見つけなければならない。それは仕事も恋愛も同じです。仕事が人生の大きな部分を占めるので、本当に満足を得る唯一の道は、素晴らしいと信じる仕事をやること。素晴らしい仕事をしたければ、大好きなことを仕事にすること。もしまだ見つかっていないなら、探し続けなければならない。とどまっていてはいけない。

例えばハロには、「ハロの機会になる」と言って韓国からきたメンバーがいます。本人は覚えているかどうかわかりませんが、なにか、直感のようなものがあったのでしょう。

もちろん、その時点で何をやるかなんて決まっていないのですが。 不思議なもので、それからちょうど2年後の今、韓国の起業家と日本をつなぐ事業に取り組んでいます。そして、その事業にはグローバルに人と人をつなげるというビジョンが生まれつつあります。

3年仲間とトライを繰り返したことでやっと見えたのが、創業時に持ちきれなかった、ビジョンの持ち方、具体性、そして大切さでした。

★★★

3年前に掲げた理念、ビジョン、ミッション、コアバリュー。

理念  希望が生まれるシカケをつくる

ビジョン  2028年までに、世界を最も明るくした会社になる。

ミッション  目標・自尊心・信頼できる仲間を持ち、未来に期待する人を増やす。

コアバリュー

自由と責任を愛する

オープンマインドを持ち、相乗効果を生む

アイディアとユーモアを加える

知的非常識を大切にする

ワクワクする方を選ぶ

グローバルに考え、アクションする

すべてのステークホルダーは、パートナー

この価値観によって、未来への期待をつくります。

株式会社HALO

 

HALO流 #adtechTOKYO への出展結果と気をつけたこと

 

10/27,28の両日、HALOはadtech TOKYOへ出展してきました。

 

今回は、「アドラッテ」というiPhoneアプリメディアでの出展。

CMを見て、クイズに答えて、ポイントを貯めるアプリです。広告主にとっては、CMを見てクイズに正解するモデルなので、サービスの正確な理解を与えることが可能です。

 

※先日発表した、韓国appdisco社との提携で日本デビューしました。

ちなみに韓国では、iPhone、android合わせて50万人が使うメディアです。

目的は、広告主や代理店に商品を知ってもらい、販売をお願いすることです。

 

結論としては、非常に満足でした。

そこで、出展する際に気をつけたことをシェアしたいと思います。

 

今年が初参加、かつそもそも行ったこともないということで、

なるべく空気を読まないように準備をしました。

 

■数値結果

1to1のデモをお見せする:200回くらい(4人でローテーション)

名刺交換:300枚くらい

ボールペン&チラシ配布:500本品切れ!

 

■効果

・サービスを理解してもらうことができた。

・サービスに関するフィードバックを得ることができた。

・会社名を売ることができた

・同窓会的に仲間と一度に合うことができた。

・プレゼンを何十回もやることで、上手くなった

 

■気をつけたこと

1. ブースで目立つ

来場者はカンファレンスがメインの場合も多い。よって、通りすがりでも目を引くブースにする。

 

 

 

 

 

 

 

iPhone実機でのデモの他に、映像と音楽をかけっぱなしにしてイメージをすり込みました。

2. 人で目立つ

ブースは1mの幅のみ。しかし、人なら縦横無尽に動き回れる。

僕らは黄色いアドラッテTシャツを用意して、インターンにも着てもらって、うろついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、きっとイノベーションゾーンでは唯一。

コンパニオンを用意した。

あみちゃん。すごくいい子でした。(写真中央。右はジョンヨン)

 

 

 

 

 

 

 

3. コストにも気を使う!

adtechは敷居が高そう?

いや、そうでもない。

イノベーションゾーンは10万円で1mサイズのブースを持てます。

ちなみに、メインの所は60万円〜(ですよね?)。

センターの電通、OPT、CAたちのあたりは300万円くらいかな。

やり方次第!

 

番外編

Angry birdsのヤツらはブースも出してないのに赤いブルゾン来てうろついてた。フリーライダー。

Hootsuiteはフクロウ君連れてきてた。カワイイから許す。

目立ったもん勝ちという精神のヤツらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■お会計

ブース代:10万円

チラシ1000枚:2万円

ボールペン500本:2万円

Tシャツ10枚:3万円

ポスター:1万円

コンパニオン:○万円(そんなに高くないです)

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計20万円くらい+人件費。

 

3件受注とれたら全然余裕でペイします。

というわけで、イノベーションゾーン、オススメです♪

特に、広告系のスタートアップももっと参加してもいいんじゃないかな。

 

最後に、dmgの武富さん、古谷さん、坪井さんほか皆様、運営お疲れさまでした。

そしてイノベーションゾーンを用意してくれた電通の藤田師匠、ありがとうございました!

 

次はSF、NYを目指して♪